「C型肝炎ウイルスの感染予防とC型肝炎治療の最前線」 薬学会近畿支部が1月に市民公開講座を開催
日本薬学会近畿支部は、平成27年1月24日13時30分から15時40分まで大阪市中央区・薬業年金会館で市民公開講座を開催します。
講演は、国立感染症研究所細胞化学部室長深澤征義氏の「C型肝炎ウイルスを理解する~治療薬開発への道」と、神戸朝日病院院長補佐・薬剤部長金啓二氏の「C型肝炎治療の最前線」です。
C型肝炎ウイルスの慢性感染が続くと、肝硬変・肝がんという治療が難しい病態に進行してしまいます。そこで、C型肝炎ウイルスの排除に向けて様々な取り組みがなされ、最近では非常に良い薬も開発されてきました。深澤氏は、C型肝炎ウイルスとはどんなウイルスなのか?治療薬の開発はどのように行われたのか?今後、薬剤耐性ウイルスが出てきた時のためにも、新たな治療薬の開発に向けてどのような基礎研究が行われているのか?についてお話します。
また、C型肝炎治療の目標は、ウイルス持続感染によって起こる肝発癌を抑制することにあります。1992年からインターフェロン(IFN)治療が保険認可され、治療によりウイルスが消失した症例では、肝発癌が抑制されました。2004年よりペグインターフェロン(Peg-IFN)とリバビリン(RBV)との2剤併用療法、2011年よりPeg-IFN+RBVとプロテアーゼ阻害剤の3剤併用療法、2014年よりIFNを使わないプロテアーゼ阻害剤を含む内服2剤により治療効果は格段に向上しました。金氏はその治療の進歩を紹介します。
参加費は不要で、定員は120名(先着順)。申し込みは往復はがき、FAX、E-mailのいずれかで、「1月24日聴講希望」と記入し、住所・氏名・電話番号(FAXで申し込む場合はFAX番号も)を明記の上、〒606-8501 京都市左京区吉田下阿達町 京都大学薬学部内 「日本薬学会近畿支部 市民公開講座係」 E-mail:ykinki@pharm.kyoto-u.ac.jp、TEL&FAX:075-761-7849へ。申し込み締め切りは1月19日(必着)。折り返し受講票を郵送します。