論文不正に関する新聞報道でコメント 大阪薬科大学
大阪薬科大学は、4月14日、藤田芳一学長名で「本学教員の論文不正に関する新聞報道について」の発表を行いました。
2014年4月12日に本学教員の論文不正に関する新聞報道がありました。本件の経緯につきまして、以下の通りご説明いたします。
2008年11月および2009年12月に、本学教授に対するセクシュアル・ハラスメントおよび研究倫理違反の申立てがありました。本学は、それぞれの調査委員会を設置して、調査を行いましたが、本件につきましては、同教授の行為はセクシュアル・ハラスメントにはあたらないが教員として不適切な行為があったと認定されたこと、および2001年に発表された論文1報の中で実験に使用された正常血圧ラットにおいて、論文の記載とは異なる亜系の種類が使用されていたことはデータの改ざんにあたると認定されたことにより、2013年6月、同教授を20日間の停職処分としました。
なお、教員としての不適切な行為につきましては、プライバシー侵害のおそれがあるため公表はしないことといたしましたが、研究倫理違反につきましては、その後同教授に対する別の研究不正行為の申立てがあり、現在も調査中ですので、全ての調査終了後その結果に応じて公表する予定であります。
本学でこのような不祥事が起こったことは誠に遺憾であり、現在調査中の案件の全容解明に全力で取り組むとともに、今後このような研究倫理違反が起こらないよう、教員・学生への倫理教育に力を入れ、再発防止に取り組む所存です。
2014/04/15(火) 16:03