「糖尿病患者の意識と行動」調査結果を発表 塩野義製薬
塩野義製薬は、2月19日、「糖尿病患者の意識と行動」調査『T-CARE Survey』結果を発表しました。
塩野義製薬は、糖尿病という疾患だけでなく、糖尿病を持つ患者への『トータルケア』の重要性に着目し、2013年10月に糖尿病患者3,437名を対象に、意識と行動の実態を把握することを目的とした調査『T-CARE Survey』を実施しました。
昨年末に発表された厚生労働省による調査結果によると、「糖尿病を強く疑われる者」と「糖尿病の可能性を否定できない者」の合計はすでに2,050万人に達しており、いまや糖尿病は我が国の国民病とも言われています。また、今回の調査結果から、約7割の人が合併症への不安を抱え、治療の重要性を認識しているにも関わらず、きちんと治療を続けていない人の割合が5割以上もあることが分かりました。糖尿病は完治が困難な疾患であることから、糖尿病患者の方々のQOL(Quality of Life)の維持と寿命の確保を目的として、様々な面からケアや対策が急務とされています。
<調査結果概要>
1.「治療をきっちり実践」しているのは2人に1人(51.4%)
2.患者の心配事は「合併症への不安」が上位に
「透析になるのが怖い」69.7%
「網膜症になって失明するのが怖い」68.8%
「心筋梗塞になるのが怖い」59.8%
3.看護師、薬剤師、管理栄養士に糖尿病疾患について相談する患者は3割以下
看護師27.6%、薬剤師24.0%、管理栄養士12.8%
4.糖尿病性神経障害の自覚症状有は3人に1人。しかし、診断者は3%程度。
手足の痛みや痛みを伴う痺れ29.6%、神経障害(診断者)3.5%
5.家族のケアが得られていない患者が約5割
治療やケアに協力してくれる56.4%、治療やケアを一緒にしてくれる40.3%
6.「糖尿病になると普通の生活は送れなくなる」というイメージには、糖尿病患者と非糖尿病診断者に大きなギャップ
非糖尿病診断者42.0%、糖尿病患者27.3%
7.モチベーションを高める8つの因子が存在することが判明
「患者本人が治療の効果を認識・理解すること」、「自分の症状を理解すること」など患者自身の意識に加えて、「医師や家族が自分の気持ちを理解してくれる」というように、医師、家族といった周囲との関係も。
8.調査結果から糖尿病患者を5つのタイプに分類
「しっかり治療 模範タイプ」52.5%、「治療に不満タイプ」14.8%、「疾患放置タイプ」13.2%、「すでに重篤化タイプ」12.6%、「医師にお任せタイプ」6.9%