大阪の医療戦略について提言 大阪府市医療戦略会議
大阪府及び大阪市は、共同で「大阪府市医療戦略会議」を設置し、提言を求めていましたが、1月31日、提言を受けたことを発表しました。
将来の人口減少、少子高齢社会においては、生産年齢人口の減少による経済成長への影響が懸念されるなか、医療や介護などの社会保障の仕組みを持続可能なものとすることが重要な課題となっています。
一方で、医療や健康づくりに対する府民のニーズは増大、多様化しており、周辺関連分野も含めると、大きな潜在的需要が存在すると想定されます。
そこで、高度なレベルの大学・研究機関、高い技術を有するものづくり企業、多様な医療機関など資源が集積する大阪の強みを活かし、社会が直面する課題解決を図りながら、成長分野を核にして大阪経済の持続的成長を実現することが求められています。
このため、大阪に集積する関連資源の活用や新産業の育成、超高齢社会に対応する新たな仕組みのあり方など、医療・健康づくりサービスの向上と関連産業の振興方策について、現行施策を点検しながら、従来の大阪府・大阪市という行政主体や医療施策と産業施策等の分野の垣根を越えた総合的、戦略的な観点から、「大阪府及び大阪市における医療・健康づくりサービスの向上と関連産業振興方策」について、大阪府市医療戦略会議に対して昨年4月23日に諮問しました。
提言は、1月10日に開催した第9回大阪府市医療戦略会議における議論を踏まえ、委員により加筆修正されたものです。
今後、大阪府と大阪市では、提言内容を踏まえて、戦略の具体化・実現に向け、関係機関等との検討・調整を行っていきます。
<提言の概要>(目次)
序 なぜ大阪に医療戦略が必要なのか
(現状分析編)
1.大阪府民・市民は健康か?
2.大阪には十分な医療サービスがあるのか?
3.今のままで超高齢社会を迎えると?(医療・介護サービス編/医療コスト編)
4.大阪には医療関連産業はどのくらいあるのか?
5.医療関連産業の振興にこれまで行政はどう関与してきたか?
6.現状分析のまとめ
(戦略編)
7.戦略目標の設定と戦略の基本方針
8.7つの具体的戦略
・予防・疾病管理、府民行動変革
・レセプトデータの戦略的活用
・医療情報の電子化とビッグデータの戦略的活用
・地域密着型医療・介護連携最適モデル実現
・増益モデル型民間病院の高度化・経営基盤化
・スマートエイジング・シティ
・スマートエイジング・バレー構想(産業振興)
9.おわりに
http://www.city.osaka.lg.jp/hodoshiryo/seisakukikakushitsu/0000252330.html