平成24年社会医療診療行為別調査の概況公表 厚生労働省
厚生労働省は、6月27日、「平成24年社会医療診療行為別調査」の結果の概要を公表しました。
この調査は、医療保険制度における医療の給付の受給者にかかる診療行為の内容、傷病の状況、調剤行為の内容及び薬剤の使用状況等を明らかにし、医療保険行政に必要な基礎資料を得ることを目的とするもので、全国の保険医療機関及び保険薬局から社会保険診療報酬支払基金支部(以下支払基金支部)及び国民健康保険団体連合会(以下国保連合会)に提出され、審査決定された医療保険制度の診療報酬明細書及び調剤報酬明細書を調査の対象としています。なお、電子化された明細書については、レセプト情報・特定健診等データベース(以下NDB)に蓄積されたものを利用しました。
調査の客体は、医科病院の診療報酬明細書及び保険薬局の調剤報酬明細書は、NDBに蓄積されている全ての明細書とし、また、歯科病院、医科診療所及び歯科診療所(以下調査対象保険医療機関)の診療報酬明細書は、第一次抽出単位を全国保険医療機関のうち調査対象保険医療機関、第二次抽出単位を診療報酬明細書とする層化無作為二段抽出法によって抽出された明細書としています。
施設数、明細書件数は
施設数は、医科18,189(病院8,533、診療所9,656)、歯科2,582、調剤50,491。
明細書件数は、医科が総数23,290,168(病院23,017,686、診療所272,482)、一般医療16,147,056(病院15,984,241、診療所162,815)、後期医療7,143,112(病院7,033,445、診療所109,667)、歯科が総数66,902、一般医療51,925、後期医療14,977、調剤が総数48,353,275、一般医療35,939,814、後期医療12,413,461。
調査は平成24年6月審査分を対象に、診療報酬明細書で年齢、傷病名、診療実日数、診療行為別点数・回数及び薬剤の使用状況(薬品名・使用量等)など、調剤報酬明細書で年齢、処方せん受付回数、調剤行為別点数・回数及び薬剤の使用状況(薬品名・使用量等)などについて実施しました。
「院外処方」
医科の入院外における院外処方率は、総数で65.8%となっており、前年に比べ0.5ポイント上昇しています。これを病院・診療所別にみると、病院72.9%、診療所63.2%となっており、前年に比べ病院は1.3ポイント、診療所は0.2ポイント上昇しています。
「薬局調剤」
調剤行為の状況について、薬局調剤の1件当たり点数は1,053.6点で、前年に比べ4.4点、0.4%増加しています。処方せんの受付1回当たり点数は803.7点で、前年に比べ1.2点、0.1%増加しています。調剤行為別にみると、「薬剤料」589.1点(構成割合73.3%)が最も高く、次いで「調剤技術料」173.1点(同21.5%)、「薬学管理料」40.2点(同5.0%)となっています。1件当たり受付回数は1.31回となっています。
一般医療と後期医療別にみた調剤行為の状況について、薬局調剤の1件当たり点数は、一般医療918.2点、後期医療1,445.8点、受付1回当たり点数は、一般医療721.2点、後期医療1,017.6点となっており、いずれも後期医療が高くなっています。受付1回当たり点数の調剤行為別の構成割合をみると、「薬剤料」の割合が一般医療71.9%、後期医療75.9%となっています。年齢階級別にみると、年齢が高くなるにつれて1件当たり点数、受付1回当たり点数ともに高くなっています。
http://www.mhlw.go.jp/toukei/list/26-19.html