最近の調剤医療費の動向報告 中医協総会
中央社会保険医療協議会の第238回総会は、2月27日に開催され、最近の医療費の動向として、平成24年4~9月の医療費及び調剤医療費の動向が示されました。
調剤医療費(電算処理分)の動向のポイントは次の通りです。
○ 平成24年4月~9月の処方せん1枚当たり調剤医療費(電算処理分に限る)の伸び率(対前年同期比)を、平成23年度と比較すると、その差は、処方せん1枚当たり調剤医療費が▲5.7%ポイント、技術料が+0.7%ポイント、薬剤料が▲8.2%ポイントとなっている。
<処方せん1枚当たり調剤医療費の伸び率>
調剤医療費計:①平成24年4~9月▲0.2%、②平成23年度5.5%、差(①-②)▲5.7%
報酬別内訳
技術料:①1.8%、②1.1%、差0.7%
薬剤料:①▲1.0%、②7.2%、差▲8.2%
○ 内服薬の処方せん1枚当たりの薬剤料の伸び率を3要素に分解して、平成23年度と比較すると、1種類1日当たり薬剤料がマイナスになっている。
<処方せん1枚当たり内服薬剤料の伸び率>
薬剤料:①平成24年4~9月▲1.6%、②平成23年度7.0%、差(①-②).▲8.6%
薬剤料の3要素
薬剤種類数:①0.1%、②0.0%、差0.1%
投薬日数:①3.1%、②3.0%、差0.1%
1種類1日当たり薬剤料:①▲4.7%、②3.9%、差▲8.6%
○ 後発医薬品の使用状況は次のとおりである。
<後発医薬品割合(平成24年9月)>
薬剤料ベース:10.2%(対前年同期差+1.7%ポイント)
数量ベース:28.7%(対前年同期差+5.4%ポイント)
後発医薬品調剤率:51.9%調(対前年同期差+4.2%ポイント)
注:数量ベースの算出は、平成24年4月以降、経腸成分栄養剤、特殊ミルク製剤に加えて、生薬及び漢方製剤は除外している。
後発医薬品調剤率は、全処方せん枚数のうち後発医薬品を調剤した処方せん枚数の割合