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平成23年受療行動調査(確定数)の概況を発表 厚労省

厚生労働省は、226日、「平成23年受療行動調査(確定数)の概況」を発表しました。

調査は合計13項目で、結果の概要の主なものは次の通りです。

 

1 病院を選んだ理由(複数回答)

「病院を選んだ理由がある」と回答した者について、選んだ理由をみると、外来は「以前に来たことがある」が37.8%、次いで「自宅や職場・学校に近い」が37.2%、入院は「医師による紹介」が49.6%、次いで「医師や看護師が親切」が36.2%、「以前に来たことがある」が35.5%となっている。

病院の種類別にみると、外来は特定機能病院と大病院が「医師による紹介」、中病院は「以前に来たことがある」、小病院と療養病床を有する病院は「自宅や職場・学校に近い」が最も多く、入院はすべてにおいて「医師による紹介」が最も多くなっている。

 

2 病院を選択する際の情報源(複数回答)

病院を選択する際に「情報を入手した」と回答した者は、外来が51.8%、入院が55.2%となっており、「特に情報は入手していない」と回答した者は、外来が39.2%、入院が35.3%となっている。

病院を選択する際の情報源を項目別にみると、「その他」を除いた場合、「医療機関の相談窓口」が外来26.3%、入院43.7%と最も多く、次いで「病院が発信するインターネットの情報」が外来13.1%、入院9.8%、「病院の看板やパンフレットなどの広告」が外来11.8%、入院8.8%となっている。

病院の種類別にみると、「その他」を除いた場合、外来、入院とも「医療機関の相談窓口」が最も多くなっており、次いで特定機能病院、大病院、中病院、小病院は「病院が発信するインターネットの情報」、療養病床を有する病院は「病院の看板やパンフレットなどの広告」となっている。

 

3 予約の状況、診察までの待ち時間、診察時間(外来患者のみ)

外来患者の予約の状況をみると。「予約した」は65.1%、「予約していない」は27.7%となっている。病院の種類別にみると、「予約した」が最も高いのは特定機能病院で88.1%となっている。

 

外来患者の診察までの待ち時間及び診察時間をみると、待ち時間は「15分未満」が21.7%、「15分以上30分未満」が22.7%、「30分以上1時間未満」が21.1%となっており、1時間未満の待ち時間の割合が多くなっている。

診察時間は「3分以上10分未満」が38.3%と最も多く、次いで「10分以上20分未満」が22.1%、「3分未満」が13.6%となっている。

 

外来患者の診察までの待ち時間を初診・再来別にみると、「30分未満」では初診41.0%、再来44.8%、「30分以上」では初診42.0%、再来41.5%となっており、「30分未満」は再来の割合が高く、「30分以上」は初診も再来も同程度の割合となっている。

病院の種類別に初診と再来の「30分未満」の割合をみると、特定機能病院、大病院、中病院の順に初診と再来の差が大きく、小病院及び療養病床を有する病院は、初診と再来にあまり差はみられない。

 

外来患者の診察時間を初診・再来別にみると、「10分未満」では初診46.9%、再来53.7%と再来の方が高く、「10分以上」では初診32.5%、再来29.5%と初診の方が高くなっている。

病院の種類別にみると、特定機能病院の初診は「10分以上20分未満」が31.1%と最も多いが、それ以外は、いずれの病院においても初診・再来ともに「3分以上10分未満が」が最も多くなっている。

 

4 自覚症状(外来患者のみ)

外来患者が受診した病気や症状を初めて医師に診てもらった時、「自覚症状があった」は59.0%、「自覚症状がなかった」は24.7%となっている。

「自覚症状があった」と回答した者の最初の受診場所をみると、「今日来院した病院」が49.1%、「他の病院」が29.8%、「診療所・クリニック・医院」が17.2%となっている。

「自覚症状がなかった」と回答した者の受診した理由をみると、「健康診断(人間ドックを含む)で指摘された」が37.1%、「他の医療機関等で受診を勧められた」が20.0%、「病気ではないかと不安に思った」が12.9%、「その他」が24.6%であった。

 

「自覚症状があった」と回答した者について、症状を自覚してから受診までに要した期間をみると、「1週間以上1ヶ月未満」が18.1%で最も多く、次いで「1~3日」が17.8%となっている。

また、受診までに要した期間が「1週間以上」の者について、受診までに時間がかかった理由をみると、「まず様子をみようと思った」が62.6%で最も多く、次いで「医療機関に行く時間の都合がつかなかった」が17.1%となっている。

 

主な傷病分類別にみると、「自覚症状がなかった」の割合が多かったのは、「新生物」40.8%、「内分泌、栄養及び代謝疾患」40.4%などとなっており、新生物の中では、「気管、気管支及び肺の悪性新生物」54.9%、「前立腺の悪性新生物」53.8%、「胃の悪性新生物」49.9%、「肝及び肝内胆管の悪性新生物」42.9%、などとなっている

 

http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jyuryo/11/kakutei.html

2013/02/27(水) 16:25