医学関連COI問題協議会設置 日本医師会
日本医師会は、1月9日の定例記者会見で「医学関連COI問題協議会」の設置について発表しました。
1.設置目的
2011年3月、日本製薬工業協会は、「企業活動と医療機関等の関係の透明性ガイドライン」を公表した。これに沿って、同協会傘下の各製薬会社は透明性指針を策定し、2013年度からは、前年の各社の「学術研究助成費」や「原稿執筆料等」が供与先名とともに、各社のホームページ上に公開されることになった。
とりわけ、「原稿執筆料等」については、講師、監修者、執筆者等の個人名が金額と共に公開されることから、医師と製薬企業との関係について社会からの疑惑を誘引し、医師が言われなき誹謗・中傷を受けるなどの弊害がもたらされることが危惧されている。結果として、わが国の医学研究・臨床研究における産学連携に少なからず影響を与える可能性も否定できない。
この透明性ガイドラインの運用・施行を機に、医療界と製薬企業側が一堂に会し、医師と製薬企業の望ましいあり方について、あらためて意見を交換する場として、本協議会を設置する。
2.協議会座長
高久 史麿(日本医学会長)
3.構成員(各団体から2名)
・日本医学会
曽根 三郎(JA高知病院長・徳島大学名誉教授)
加来 浩平(川崎医科大学糖尿病・代謝・内分泌内科教授)
・全国医学部長・病院長会議
玉置 俊晃(徳島大学医学部長)
宮坂 信之(東京医科歯科大学医学部付属病院長)
・日本製薬工業協会
仲谷 博明(日本製薬工業協会専務理事)
川邊 新( 同 参与)
・日本医師会
石原 謙(日医総研研究担当副所長)
藤田 直孝(宮城県医師会常任理事)
2013/01/11(金) 11:33