ファイザーが閉経前後の女性の骨粗鬆症に対する意識・実態調査
ファイザーは、10月20日の世界骨粗鬆症デーを前に、30歳以上の閉経前女性500名と、閉経後女性500名(骨粗鬆症を治療中の女性250名、骨粗鬆症を治療していない女性250名)の計1,000名を対象として、骨粗鬆症に関するインターネット調査を実施しました。10月17日にその結果を発表しました。
骨粗鬆症は、現在、日本の患者数が1280万人と推定されており、大腿骨近位部(脚の付け根)の骨折を引き起こすなど、それが原因で寝たきりになる高齢者も少なくありません。実際、厚生労働省が行った平成22年国民生活基礎調査でも、介護が必要になった主な原因として「骨折・転倒」が10%以上を占めています。骨粗鬆症は、超高齢社会に突入した日本にとって大きな問題になりつつあります。
特に女性は、閉経後のエストロゲン欠乏によって破骨細胞の骨吸収が亢進されることから、骨粗鬆症になりやすく、患者の8割を占めるとも言われています。そこで、骨粗鬆症のリスクが増す閉経前後の女性の病気についての知識や、予防及び検査、治療に対する意識を調査しました。調査期間は2012年9月25日~9月26日です。
今回の調査によって、主に次のことが明らかになりました。
【日常生活における骨粗鬆症予防意識の実態】
・ 30歳以上の女性の79.5%は、1日の運動量が骨粗鬆症予防に最低限必要とされる30分に満たない
・ 日光浴が骨の形成を促すことを「知っている」、もしくは「聞いたことはある」割合が全体の79.3%に達する一方、日光に当たる時間が1日30分にも満たない30歳以上の女性は58.3%を占める
【早期発見・早期治療についての意識の実態】
・ 閉経後の女性で現在骨粗鬆症の治療を受けていない人のうち48.0%は検査を受けておらず、「2年以内に検査を受けた」人もわずか22.0%
・ 骨粗鬆症の治療を受けている人の54.0%が早期治療の必要性を実感しているのに対し、閉経前の人では16.2%、閉経後の治療を受けていない人は23.7%しか必要性を認識していない
【新骨粗鬆症リスク1分間テストに見る患者予備軍の実態】
・ 新骨粗鬆症リスク1分間テストで、リスクありの結果が出た人は、閉経前で79.4%、閉経後では治療を受けていない人の82.4%に達する
・ リスクありの結果が出た閉経後の治療を受けていない人のうち、2年以内に骨粗鬆症の検査を受けた人はわずか18.9%にとどまる3
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