平成23年度受療行動調査の概況を公表 厚生労働省
厚生労働省は、9月11日、平成23年度受療行動調査の概況(概数)を公表しました。
この調査は、全国の医療施設を利用する患者について、受療の状況や受けた医療に対する満足度等を調査することにより、患者の医療に対する認識や行動を明らかにし、今後の医療行政の基礎資料を得ることを目的として実施したもので、全国(岩手県、宮城県及び福島県を除く)の一般病院を利用する患者(外来・入院)を対象として、層化無作為抽出した一般病院(500病院)を利用する患者を調査の客体としました。ただし、外来患者については、通常の外来診療時間内に来院した患者を調査の客体とし、往診、訪問診療等を受けている在宅患者は調査対象から除いています。
調査の期日は平成23年10月18日~20日の3日間のうち医療施設ごとに指定した1日で、調査事項は、外来患者が◇診察までの待ち時間、◇診察時間、◇予約の状況、◇病院を選んだ理由、◇心身の状態、◇自覚症状、◇説明の理解度、◇セカンドオピニオン、◇満足度、◇病院で請求された金額、◇複数化受診の状況、◇医療機関に対する不満感、◇世帯の収入、など、入院患者が◇病院を選んだ理由、◇心身の状態、◇説明の理解度、◇医師から受けた説明に対する行動、◇セカンドオピニオン、◇入院中の他医療機関の受診状況、◇今後の治療・療養の希望、◇退院の許可が出た場合の自宅療養の見通し、◇同居の有無、◇満足度、◇医療機関に対する不満感、などです。
調査票の配布数、回収数、有効回答数は、総数で配布192,885、回収152,455、回収率79.0%、有効回答150,620、内訳は外来が配布126,939、回収99,886、回収率78.7%、有効回答98,988、入院が配布65,946、回収52,569、回収率79.7%、有効回答51,632です。
病院の種類別調査実施施設数、有効回答数は、総数で、施設数485、有効回答数150,620(外来98,988、入院51,632)、特定機能病院が施設数35、有効回答数39,247(外来25,178、入院14,069)、大病院(500床以上)が施設数69、有効回答数46,803(外来29,422、入院17,381)、中病院(100床~499床)が 施設数143、有効回答数40,338(外来27,001、入院13,337)、小病院(20床~99床)が施設数120、有効回答数12,225(外来9,757、入院2,468)、療養病床を有する病院(主として長期にわたり療養を必要とする患者を入院させるための病床を有する病院)が施設数118、有効回答数12,007(外来7,630、入院4,377)となっています。
結果の概要は、1 病院を選んだ理由、2 病院を選択する際の情報源、3 予約の状況、診察までの待ち時間、診察時間(外来患者のみ)、4 自覚症状(外来患者のみ)、5 セカンドオピニオン(他の医師の意見)、6 医師からの説明の有無、理解度、説明に対する疑問や意見、7 入院中の他医療機関の受診状況(入院患者のみ)、8 複数科受診の状況(外来患者のみ)、9 今後の治療・療養の希望(入院患者のみ)、10 退院の許可が出た場合の自宅療養の見通し(入院患者のみ)、11 病院で請求された金額、世帯の収入、負担感(外来患者のみ)、12 満足度、13 医療機関に対する不満感・不満を感じたときに行動について紹介しています。