MR認定センターがMR誕生100周年記念で市民公開講座 東京と大阪で
公益財団法人MR認定センター(旧財団法人医薬情報担当者教育センター)は、MR誕生100周年記念イベントの一環として、東京と大阪で市民公開講座を開催します。
近年、少子高齢化が進む中で、医療への国民の関心はますます高くなっています。かつて長期入院が必要であったり、手術でしか治せなかった疾病が、薬物治療によって克服されたことからも明らかなように、医薬品は医療全体の質的向上に大きな役割を果たし、人々の健康維持に貢献してきました。
医療現場で医薬品が適正に使用されるためには、的確な診断に基づき、その患者さんにとって最適な薬剤が選択されなければなりません。そのためには、医師、薬剤師などの医療関係者へ、医薬品情報が迅速かつ的確に提供されることが必要です。また、使用された医薬品の有効性・安全性や品質に関する最新情報を迅速に収集し、解析・評価を行ない、その結果を医療関係者にフィードバックすることは、医薬品の安全確保の観点から極めて重要なことです。
このような医薬品情報の提供・収集・伝達は、医薬品を提供する製薬企業の社会的使命であり、その業務の主な担い手がMRです。
MRは、「Medical Representative」の略で、医療現場と製薬企業を結ぶ、医薬品適正使用の担い手ですが、わが国のMR活動は、1912年にドイツ人医師ルドルフ・エベリングと日本人薬剤師二宮昌平によって開始されました。今年2012年はわが国にMRが誕生して100周年となります。
MR認定試験や教育研修支援事業、MRに関する調査研究や出版事業などを通じて、MRの資質向上を推進するのがMR認定センターで、100周年事業は、「くすりの向こうに患者さんがいます~MRが医薬情報活動を通じて医療の一翼を担うために~」をテーマに展開しています。
市民公開講座の内容は次の通りで、誰でも参加でき、参加費は無料です。定員は500名(先着順)で、申し込みはホームページの市民公開講座サイト(https://www.mre.or.jp/mr100th/lecture/)を通じて、あるいはハガキでMR認定センター(〒103-0023 東京都中央区日本橋本町3丁目3番4号 日本橋本町ビル9階)まで。
東京会場:9月22日15:00~17:30 東京都千代田区内幸町・
イイノホール
講演1「健康管理に薬局・薬店を上手に利用しよう」=慶應義塾大学薬学部教授望月眞弓
講演2「がんと向きあって生きる-予防の重要性-」=日本対がん協会会長・国立がんセンター名誉総長垣添忠生
大阪会場:10月27日15:00~17:30 大阪市北区大淀中・
ステラホール
講演1「がんに用いられるくすり-知っておきたい基礎知識-」=同志社女子大学薬学部特任教授阿南節子
講演2「がんと向きあって生きる-予防の重要性-」=日本対がん協会会長・国立がんセンター名誉総長垣添忠生