エスタブリッシュ医薬品の認知度増加 ファイザー調査
ファイザーは、全国の医師と薬剤師約650名を対象に、エスタブリッシュ医薬品の認知度についてインターネット調査を2012年6月に実施、その結果を8月7日に発表しました。医師では約5割、薬剤師では約9割が「エスタブリッシュ医薬品」を認知していることがわかりました。
エスタブリッシュ医薬品とは、医療現場で長く使われている標準的な治療薬のことで、ファイザーが初めて提唱した概念です。特許期間が満了した先発医薬品(長期収載品)と後発医薬品(ジェネリック)が含まれます。
ファイザーでは、エスタブリッシュ医薬品事業部門を2年前に設立し、その後エスタブリッシュ医薬品の意義ならびに認知向上のために、医療関係者ならびに一般市民を対象に啓発活動を行ってきました。
昨年より、医師と薬剤師がエスタブリッシュ医薬品についてどの程度の認識をしているのか、定期的に認知度調査を実施しており、昨年6月、10月に続いて、今回の調査が3回目となります。この結果、医師、薬剤師共に、第1回、第2回調査よりも大きく認知度が増加していることが分かりました。(医師は勤務医と開業医、薬剤師は病院薬剤師と調剤薬局薬剤師に分けて調査を実施。認知率は、「詳しく知っている」「おおよそ知っている」「名前程度は知っている」の合計)
調査対象はm3.com会員医師及び薬剤師で、サンプル数は合計644名、内訳は医師:勤務医160名、開業医161名、薬剤師:病院薬剤師161名、調剤薬局薬剤師162名です。
医師では、勤務医160名中51%(2011年の前年同時期は30%)、開業医は161名中47%(同26%)の認知度があり、1年前に調査した結果より20ポイント以上の増加となっています。
薬剤師では、病院薬剤師、調剤薬局薬剤師共に、85%を超える認知度となっています。病院薬剤師では161名中89%(2011年の前年同時期は71%)、調剤薬局薬剤師では162名中85%(同52%)の認知度でした。
エスタブリッシュ医薬品の主な認知経路については、勤務医、開業医では、共に1位はMRでした。以下、2位Webサイト・メールマガジンなど、3位医学商業雑誌、5位周囲の医療関係者で同様でしたが、4位のみ勤務医では製薬会社のセミナー・説明会、開業医ではMS(卸)と違う結果となりました。
一方、薬剤師についても、病院薬剤師、調剤薬局薬剤師共に1位はMRでした。病院薬剤師では2位製薬会社のセミナー・説明会、3位Webサイト・メールマガジンなど、4位製薬会社のWebサイト・メールマガジンなどでしたが、調剤薬局薬剤師では、2位製薬会社のWebサイト・メールマガジンなど、3位製薬会社による郵送・DM、4位MS(卸)で5位は共に医学商業雑誌でした。
医師、薬剤師共に、認知経路はMRが最も多く、インターネット経由での認知もかなり多いことがわかりました。
http://www.pfizer.co.jp/pfizer/index.html