高齢者の母親を持つ娘対象に母親の健康と介護の意識調査 日本イーライリリー
日本イーライリリーは、高齢の母親を持つ娘4,700名を対象とした母親の健康と介護に関する意識調査を実施、7月6日にその結果を発表しました。
日本イーライリリーは、高齢の母親を持つ45歳から60歳代の女性4,700名(47都道府県各100名)を対象に、母親の健康と介護に関するインターネット調査を実施しました。高齢社会の進展に伴い、介護予防の重要性はますます高まっていますが、介護に繋がる要因に関する認識、予防対策は、高齢の母親を持つ娘世代でも不十分な実態が明らかになりました。
主な調査結果は次の通りです。
■ 娘の約4割が、母親が「腰痛」を抱えていることを認識している
■ 腰痛の原因に、「骨折」の恐れがあることを知らない娘は7割以上にのぼる
原因として最も多く挙げられたのは「年齢(高齢だから)」(68.6%)
■ 高齢の母親に腰の曲がりや身長低下がみられても、8割の娘は「年齢(高齢だから)」と理由付け
「骨折」の危険性が潜んでいることを9割は認識していない
■ 母親の介護をすることになった場合の気がかりは「自分の生活スタイルへの影響」も含めた自分自身のこと。予防の対応策として、約半数は「医者にかかること」とすすめているが、「病院に付き添う」、「具体的な情報を提供する」という娘は少数派。
今回の調査結果について、高齢者骨折の予防と治療の専門家である鳥取大学医学部保健学科教授の萩野浩先生は次のように述べています。
この調査によって、高齢の母親を持つ娘世代において、母親の腰痛や腰の曲がりは「骨折」の可能性があるとの認知が十分でなく、「年のせい」と見過ごされている危険性が示唆されました。現在、「転倒・骨折」は介護原因の上位を占めています。一度背骨の骨折をすると、次の骨折リスクが高まることは医学的なデータで証明されていますので、母親の腰痛や腰の湾曲に気がついたら、早期に専門医の診断を受けるよう勧めていただくことが重要です。また、要介護となると、娘世代の生活や精神的負担は高まりますので、ぜひ早い段階で、高齢の母親の健康状態について把握し、適切な検査・治療が受けられるよう、ご家族でサポートいただきたいと思います。