スマイルキャンペーンアンケート結果発表 日本OTC医薬品協会
日本OTC医薬品協会は、「2012春みんなスマイルキャンペーン」アンケートの結果を発表しました。
これは、協会のウェブサイト「上手なセルフメディケーション」で2012年2月~3月に実施したアンケートの結果をまとめたものです。
有効応募者数は8,414名に達しましたが、昨年(9,050名)からは636名減少しました。応募者のプロフィールをみると、男女別では女性が2/3以上を占めました。男性の比率は31.6%で前回の34.5%より下がりましたが、連続して30%を超えており男性応募者の定着が考えられます。年代別では、女性は30代、男性は40代の応募が多く、男女合わせると前回に引き続き20代、30代が増加するなど若年層の応募が増加しました。
職業別では、会社員(37.7%)と主婦(37.2%)に集中しており、前回同様にこの2つで全体の75%を占めています。また、無職は前回と比べ6.9%→5.9%と1ポイント下がりました。
このサイトを知ったきっかけは、「懸賞サイトまたはメールマガジン」が、61.6%と昨年の65.3%から4ポイントほど下がっているものの圧倒的多数となり、懸賞サイトへの掲載効果が現れています。2番目は「製薬会社のトップページの告知や健康関連サイトの広告」18.1%で前回の17.4%から増加しました。また、「WEB検索の結果」も増加しており、インターネットを介した3つの流入経路が全体の87.7%となりました。
OTC医薬品の分類表示(第1類~第3類医薬品)については、「知っている」と答えた方が50.2%となり過半数を超えました。前回の47.8%から2.4ポイント増加しており、認知が進んでいると考えられます。
かぜをひいた時や胃腸の調子が悪い時など軽い病気のケアについては、「医薬品を使用せず様子をみる」と答えた方が減少し、「OTC医薬品を服用する」が51.4%と過半数を超えました。「医療機関に行く」と答えた方は前回とほとんど変わっていません。
OTC医薬品を選んだ理由は、「症状が軽かったから」が75.0%を占めました。「時間がなかったから」と答えた方は18.3%と昨年とほぼ同じでした。この事から、生活者は症状の程度をしっかり認識したうえで、OTC医薬品の購入を検討していると考えられます。
第1類医薬品の薬剤師説明義務に関しては、7割近くの方が「知っている」と答えています。OTC医薬品の3分類について「知らない」と答えた方が過半数ありましたが、少なくとも第1類医薬品の存在だけは認知されているようです。
薬剤師からの説明を受けることについては、71.2%の方が「説明を受け、相談できることはありがたい」と答えており、ここ数年連続で微増しています。その反面、「説明を受けるのは煩わしい」方は微減が続いており、薬剤師に対する期待が生活者の間で徐々に高まっていると考えられます。
OTC医薬品の購入に関しては、「コンビニ・スーパーが増え便利になった」と「効き目や副作用の説明をしてくれる機会が増えて安心できる」が多く、「不便」や「面倒」と答えた方が少ない結果となりました。改正薬事法の施行後、生活者にとっては利便性が上がっていると考えられます。
OTC医薬品が医療費控除の対象となることの認知については、「いいえ」(知らない)が60.4%と依然高い傾向にありますが、前回65.2%と比較すると5ポイント近く下がっており、OTC医薬品が医療費控除の対象となることの認知が徐々に高まっていると考えられます。