matsuda's blog

「お薬手帳」電子化への取り組み 大阪府の平成24年度予算承認

大阪府議会は、323日、平成24年度当初予算案を可決しました。総額は、一般会計3,019,200百万円、特別会計945,521百万円です。

健康医療部関係は総額9263,423万8千円で、主要施策は、1.医療システムの充実:(1)救急医療体制の充実、(2)周産期医療体制の充実、(3)災害時医療体制の充実、(4)医師確保対策等推進、(5)きめ細やかな医療機関情報の提供・窓口相談の整備など保健医療基盤整備推進、2.健康づくりと疾病対策:(1)全国ワーストレベルのがん死亡率改善を目指し府民の健康づくり推進、(2)母子の命と健康を守り支える、(3)様々な援護を要する方々の健康づくり支援、(4)感染症対策推進、3.薬物対策・食の安全安心及び生活衛生の確保推進、4.府立病院にかかる負担金・貸付金などです。

この中で、大阪府地域医療再生基金事業費として、救急医療、周産期医療、がん対策、歯科医療対策、感染症対策、薬務対策が計上されています。これは、国の「経済危機対策」において創設された「地域医療再生臨時交付金」を受けて、平成22年度に設置した「大阪府地域医療再生基金」を活用するもので、薬務対策は、「医薬品の重複投薬による健康被害の防止のため、災害時にも活用された『お薬手帳』を電子化し、府域全域で患者の服薬情報を確認できる体制を整備し、医療連携機能の強化を図る」事業で、4,9314千円が計上されています。

地域医療再生交付金は既に平成23年度に交付されており、大阪府の24年度予算案の承認により、正式に事業が開始されることになります。事業概要は、「府域全域で府民の服薬情報等の確認ができるようにするため、事業を行う」こととしており、事業は以下の通りです。

①電子版お薬手帳データベースの導入・移行

②府内薬局への教育訓練

③府民へのメディアを活用した広報

④バナー広告等によるDB維持管理費の捻出

 

 なお、この事業は平成24年度~25年度事業となっており、25年度には再度予算計上が行われることになります。

2012/03/27(火) 14:38