matsuda's blog

ワクチン事業で戦略的提携 第一三共とグラクソ・スミスクライン

グラクソ・スミスクラインと第一三共は、32日、ワクチン事業における戦略的提携について発表しました。

グラクソ・スミスクライン・バイオロジカルズ(ベルギー)、グラクソ・スミスクライン株式会社(GSK)と第一三共株式会社は、ワクチン事業における戦略的提携として、折半出資による合弁会社「ジャパンワクチン株式会社」の設立に合意し、このほど契約を締結しました。

近年、科学の進歩による予防医療の進展により、ワクチンに対する関心が非常に高まっているなか、日本においては、先進国で感染症予防に効果を上げているワクチンの多くが未導入・未普及でした。ワクチン産業ビジョン(厚生労働省:20073)において、ワクチン・ラグを解消すべく産業強化のための方策が示され、新規ワクチンの承認・発売など、ワクチンを取り巻く環境に大きな変化と前進が見え始めています。

このような状況下、日本の医療ニーズに合致したワクチンの迅速な供給を実現するべく、グローバルでの開発ノウハウ、豊富なパイプライン、最先端技術を有し、近年日本のワクチン市場へ貢献してきたGSKと、日本での開発ノウハウ、ワクチン製造基盤、販売・流通面における確固たるプレゼンスを有する第一三共が、ワクチンの後期臨床開発、マーケティング、営業機能を担う新会社を設立することとしました。

新会社は、両社の強みを生かし、ワクチン事業に特化した専門性の高い企業として、日本の乳幼児から高齢者まで幅広い人々を感染症から守ることを目指していきます。

具体的には次の通りです。

-日本におけるワクチンアクセス向上・普及に貢献する。

-海外先進国で勧奨接種されているワクチンを導入し、ラインナップを 拡充する。

-両社のワクチン技術・製品の組み合わせにより創製された、より優れた利便性の高い混合ワクチンを提供する。

-エビデンスに基づく信頼性の高い情報提供と安定供給により、ワクチンの幅広い普及を実現する。

 

新会社は、設立は42日、事業開始が72日で、資本金1億円。両社が保有する予防ワクチン製品に関する開発権ならびに販売権を継承し、日本国内における臨床開発、マーケティング、ならびに営業活動を行います。事業開始当初は、既に販売しているGSKならびに第一三共両社が保有するワクチンおよび、現在開発中で近い将来に承認取得予定の製品を取り扱う予定です。

 

http://glaxosmithkline.co.jp/

http://www.daiichisankyo.co.jp/

2012/03/05(月) 15:51