日本医師会が医療秘書試験結果を発表
日本医師会は、3月2日、日本医師会認定医療秘書の第32回試験結果概要を発表しました。
日本医師会では、専門的な医療事務の知識と最新の情報処理技能を備えるとともに、医療機関の今日的な使命を自覚し、それにふさわしい対応ができる日本医師会認定医療秘書を養成しています。
養成は、日本医師会で認めた養成機関で行われています。養成の方法は、県医師会が直接養成を行っているもの(通信制)と、県医師会が外部教育機関に養成を委託しているもの(全日制)との2種類で、通信制は2年、全日制は1年以上の学習期間となっています。入学資格は原則として高校卒業以上、または都道府県医師会がこれに準ずると認めた者です。
現在、養成機関は8県医師会の10校であり、通信制は愛知県の1校、全日制は宮城県、富山県、福井県、山梨県、静岡県、広島県、宮崎県(3校)の9校となっています。全日制の9校は外部教育機関に委託しています。
日本医師会認定医療秘書の養成は、昭和56年より始められました。また、日本医師会医療秘書認定試験は、昭和58年4月を第1回として、現在、第32回を数えるに至っています。本年度は平成24年2月12日に行われ、376名(前年402名)が受験し、354名(前年388名)が合格、平均点は71.3点(前年72.7点)、合格率は94.1%(前年96.5%)でした。第32回までの合格者数は、11,401名となっています。
試験科目は、医学基礎教科が健康と疾病、患者論、解剖生理、発育と老化、感染と免疫、心身医学、薬の知識、医療用語、秘書専門教科が秘書学概論、秘書実務、医療情報学、医療関係法規、医療保険事務、人間関係論、医療倫理です。
なお、日本医師会認定医療秘書の認定を受けるには、本試験に合格していることに加えて、日本医師会規定の秘書技能科目を3科目取得していることを条件としています。平成23年11月現在までの認定者数は7,966名です。