一部負担金のポイント付与禁止で意見提出 日本薬剤師会
日本薬剤師会は、1月24日、「一部負担金の支払分に係るポイント付与を原則禁止する一部改正案」のパブリックコメント募集に関して意見を提出、同日付で都道府県薬剤師会会長宛てに通知しました。
正式には、「保険医療機関及び保険医療養担当規則」及び「保険薬局及び保険薬剤師療養担当規則」並びに「高齢者の医療の確保に関する法律の規定による療養の給付等の取扱い及び担当に関する基準」の一部改正(案)ですが、意見の内容は次の通りです。
【意見】 療担、薬担および療担基準の一部改正案に賛成します。
【理由】 保険診療・保険調剤の一部負担金の支払分をポイント付与する行為については、以下に挙げる主な理由から、早急に見直すこと(すなわち、禁止すること)が必要であると考えます。
1.保険薬局における健康保険事業の健全な運営を損なう恐れがある。
2. 間接的もしくは結果的に、一部負担金を減免することになる可能性が非常に高い。
3.保険調剤時の過剰な景品類の提供に繋がるなど、保険薬局の本来業務という観点から見れば、不適切もしくは過剰なサービス行為である。
4.医療保険の費用の一部は公費(税金)であることを考えると、公的医療保険制度には馴染まない行為である。
5.患者が保険薬局を選択するにあたっては、保険薬局が懇切丁寧に保険調剤を担当し、保険薬剤師が調剤、薬学的管理及び服薬指導の質を高めることによりなされるべきである。
2012/01/30(月) 14:59