22年度の保険医療機関等の指導・監査状況発表 厚生労働省
厚生労働省は、12月22日、「平成22年度における保険医療機関等の指導及び監査の実施状況」を発表しました。
概況は次の通りです。
1 指導・監査の実施状況
個別指導 4,061件(対前年度比395件増)
監査 159件(対前年度比74件増)
2 取消等の状況
保険医療機関等の指定取消 :11件(対前年度比同数)
保険医療機関等の指定取消相当:11件(対前年度比6件増)
保険医等の登録取消 :13人(対前年度比2人減)
保険医等の登録取消相当 :7人(対前年度比6人増)
※ 取消相当:本来、保険医療機関等の指定取消、保険医等の登録取消を行う事例について、保険医療機関等が廃止、又は保険医等が登録の末梢をしている場合に行われる扱いであるが、公表、再指定(再登録)については、指定取消(登録取消)と同等に取扱われる。
特徴等
・ 保険医療機関等の指定取消処分(指定取消相当を含む)の原因(不正内容)を見ると、不正請求(架空請求、付増請求、振替請求、二重請求)がそのほとんどを占めている。
・ 指定取消処分(指定取消相当を含む)に係る端緒として保険者、医療機関従事者等、医療費通知に基づく被保険者等からの通報が12件と取消(指定取消相当を含む)件数の半数以上を占めている。
3 返還金額
保険医療機関等から返還を求めた額は、約43億4千万円(対前年度比約13億円増)
内訳
・ 指導による返還分:約27億3千万円(対前年度比約6億1千万円増)
・ 監査による返還分:約16億1千万円(対前年度比約6億9千万円増)
詳細な内容は次の通りです。
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1.指導の実施状況
(1)個別指導
保険医療機関等:医科1,399件、歯科1,341件、薬局1,321件 合計4,061件
保険等 :医科2,282人、歯科2,040人、薬局1,698人 合計6,020人
(2)新規指定個別指導等
保険医療機関等:医科2,219件、歯科1,390件、薬局2,263件 合計5,872件
保険等 :医科2,472人、歯科1,521人、薬局2,721人 合計6,714人
(3)集団的個別指導
保険医療機関等:医科5,332件、歯科5,027件、薬局3,668件 合計14,027件
2.監査の実施状況
保険医療機関等:医科98件、歯科47件、薬局14件 合計159件
保険等 :医科263人、歯科134人、薬局38人 合計435人
3.保険医療機関等の指定取消等及び保険医等の登録取消等の状況
保険医療機関等の指定取消 :医科4件、歯科7件、薬局0件、合計11件
保険医療機関等の指定取消相当:医科4件、歯科5件、薬局2件、合計11件
保険医等の登録取消 :医科5人、歯科8人、薬局0人、合計13人
保険医等の登録取消相当:医科2人、歯科5人、薬局0人、合計7人
4.保険医療機関等の指定取消等に係る端緒
(1)保険者等からの通報 12件(保険者、医療機関従事者等、医療費通知)
(2)その他 10件
5.返還金額の状況
返還金額は、43億4,397万円であった。
・ 指導による返還分 27億3,106万円
・ 監査による返還分 16億1,291万円
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000001yquc.html