今冬のインフルエンザ総合対策 厚生労働省が発表
厚生労働省は、11月11日、「平成23年度 今冬のインフルエンザ総合対策」を発表しました。
これは、この冬のインフルエンザの流行シーズンに備え、「今冬のインフルエンザ総合対策」をとりまとめ、国や地方自治体が対策に取り組むとともに、広く国民にインフルエンザ対策を呼びかけることとしたものです。
平成21年に流行がみられた新型インフルエンザについては、今シーズンからは季節性インフルエンザとして対策を行うことになりました。
季節性インフルエンザには、A/H1N1亜型(平成21年に流行した新型インフルエンザと同じもの)、A/H3N2亜型(いわゆる香港型)、B型の3つの型があり、いずれも流行の可能性があります。流行しやすい年齢層は亜型によって多少異なりますが、今年も、全ての年齢の方がインフルエンザに注意する必要があります。
具体的対策としては、
(1)専用ホームページ「今冬のインフルエンザ総合対策」を開設
(2)インフルエンザ予防啓発ポスターを作成し、電子媒体形式で提供
(3)インフルエンザQ&Aの作成・公表等
(4)流行状況の提供
(5)相談窓口の設置
(6)予防接種
(7)ワクチン・治療薬等の確保
(8)施設内感染防止対策の推進
(9)「咳エチケット」の普及啓発
(10) 東日本大震災等の被災地の方々へ
について詳しく示されています。
なお、「ワクチン・治療薬等の確保」に関しては次の通りです。
ア インフルエンザワクチン
今シーズンの供給予定量(平成23年11月11日現在)
約5,720万回分(約2,860万本)
※ 1回分は健康成人の1人分の接種量に相当。
イ 抗インフルエンザウイルス薬
○ タミフル(一般名:オセルタミビルリン酸塩、中外製薬)
今シーズンの供給予定量/約1,240万人分(タミフルカプセル75及びタミフルドライシロップ3%の合計)
○ リレンザ(一般名:ザナミビル水和物、グラクソ・スミスクライン)
今シーズンの供給予定量/約880万人分
○ ラピアクタ(一般名:ペラミビル水和物、塩野義製薬)
今シーズンの供給予定量/約100万人分
○ イナビル(一般名:ラニナミビルオクタン酸エステル水和物、第一三共)
今シーズンの供給予定量/約700万人分
ウ インフルエンザ抗原検出キット(迅速タイプ)の供給
今シーズンの供給予定量/約2,370万人分(需要増に対応し増産が可能)
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/influenza/index.html
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/influenza/influenza02.html