内服薬・外用薬の標準用法用語集発行 日本薬剤師会と日本病院薬剤師会
日本薬剤師会と日本病院薬剤師会は、このほど「内服薬、外用薬に関する標準用法用語集」(第1版)を発行しました。
平成22年1月に発表された「内服薬処方せん記載の在り方検討会報告書」において、標準用法マスタを作成することが述べられています。標準用法マスタを作成するためには、まず、用語を定めること及びそれらを電子カルテ等の情報システムに実装するためのマスタ化が必要であり、前者については日本薬剤師会及び日本病院薬剤師会が、後者については日本医療情報学会が役割分担することになりました。
今般、「内服薬、外用薬に関する標準用法用語集」(第1版)が完成したことから公開することとしたもので、標準用法マスタは、本用語集を基に日本医療情報学会がそのコード化を行うことにより、「標準用法マスタ」としてわが国における情報システムにおいて広く使用される予定です。
用語集作成作業にあたっては、検討会の前段階に平成17年度から20年度までの4年間にわたり実施された厚生労働科学研究(研究代表者:斎藤壽一氏)の資料及び、その後に薬価収載された医薬品における新たな用法の用語や第16改正日本薬局方の製剤分類等も加味した上で行いました。用語集のメンテナンス期間については、最終的には1年に1回程度で追加登録する予定ですが、初年度については、必要に応じて数回の追加登録を行う予定です。なお、新薬において従来存在しない用法が出現した際には、承認情報から用語登録を行うこととなります。
標準用法マスタが作成されれば、処方せんにおける用法記載での利用のみならず、現在わが国において検討されている電子版お薬手帳への活用も可能となります。
日本薬剤師会では、本用語集が積極的に活用されることを望んでいます。
2011/10/03(月) 13:02