日本製薬工業協会が寄附講座開設
日本製薬工業協会(製薬協)は、9月14日、寄附講座の開設(公募)を発表しました。
製薬協は、研究開発志向型の製薬企業により1968年に設立された団体ですが、寄附講座開設については、下記の通り表明しています。
日本製薬工業協会は、わが国において新薬を創出する製薬企業が国際競争力をもって世界に伍して成長していくことが、日本の国民・患者に大きな利益をもたらし、併せて国益の増大にもつながると確信しています。
公的医療保険制度の中にあって、ややもすると単にコストとしての薬剤費にのみ目を奪われ、医薬品が国民の健康水準、医療に対する満足度を高めているという視点が欠如しがちです。むしろ、単なる薬剤費抑制は国民・患者の健康水準や患者の治療満足度の低下を招くおそれすらあることを強く認識すべきであると考えます。
そこで、産業政策に精通した研究者に、国民および患者の利益増大および国益の増大の観点から、医薬品産業育成の重要性およびその方策につき研究していただき、政府、そして広く国民に情報発信していただくことを目的として寄附講座を開設することとしました。
なお、講座名称は日本製薬工業協会寄附講座「医薬産業政策論」で、実施期間は2012年4月1日より2017年3月31日までの5年間、寄附金額は毎年度5,000万円です。
現在、公募しています。公募期間は9月15日~10月14日です。
2011/09/16(金) 14:44