林原等のスポンサー契約を締結 長瀬産業
長瀬産業株式会社は、8月3日、取締役会決議に基づき、経営再建中である更生会社の株式会社林原・株式会社林原商事・株式会社林原生物化学研究所の管財人とスポンサー契約を締結、両社が発表しました。
林原等は、平成23年2月2日、東京地方裁判所に対して会社更生手続開始の申立をし、同年3月7日に同裁判所より会社更生手続の開始決定を受けて以降、事業の再建・弁済率の極大化及び従業員の雇用維持を念頭にスポンサーの選定手続を実施してきましたが、このたび、東京地方裁判所の許可を得て、長瀬産業との間でスポンサー契約を締結しました。
長瀬産業による再建支援の理由は、下記の通りです。
当社グループは、バイオ・ライフサイエンス事業領域を重点分野として取り組んできておりますが、このような中、事業領域について相互に高い親和性を有する林原3社が経営再建のプロセスに入ったことを受け、かかる経営再建の支援の可能性について検討したところ、かかる支援によって、当社グループの研究、開発、製造及び海外展開を含めた販売において、林原3社との間で様々なシナジー効果が生まれること、当社グループにおける重点分野であるバイオ・ライフサイエンス事業領域の飛躍に寄与すること等が期待できると考え、本日、本契約の締結に至りました。
なお、契約の概要は次の通りです。
・ 林原3社が営む「トレハロース」をはじめとする食品素材、香粧品素材、医薬品素材及び機能性色素事業について、その研究開発・製造販売活動が一体として継続・発展することを基本方針として、長瀬産業から林原3社に事業管財人等を派遣して再建を支援する。
・ 林原3社は合併し、合併後の存続会社1社の発行済株式の全てを無償取得・償却(いわゆる100%減資)のうえ、当該存続会社が発行する株式の全てを長瀬産業が引き受ける。長瀬産業は、かかる株式の引受け及び貸付け等により、存続会社に700億円を拠出し、当該資金による一括弁済が予定される。なお、長瀬産業による林原3社の再建支援は、更生計画案の可決、その認可決定の確定等を条件とする。
・ 本契約は、裁判所の許可を停止条件として効力を生ずる。