女性QOLとセルフメディケーション 小林製薬が女性QOL意識調査
小林製薬は、現代女性たちが自身の体調や健康、QOLについてどのように感じているのか、に関してアンケート調査を実施、7月14日にその結果を発表しました。「女性の約3人に2人が体調の悪さを感じている」、「女性特有の症状を経験した人は84.7%」と明らかにしています。
男女雇用機会均等法が施行されて25年。1985年の制定当時、1,548万人、全体の35.9%であった女性の雇用者数は、2009年には2,311万人、42.3%にまで増加。特に、この10年で結婚後も働く(働きたい)20代・30代女性が10%も増加しています。妻・母・働く女性・市民など活躍の場が広がってくると同時に、体や心の悩みも多様化・日常化しています。多くの女性が体調に不安を感じ、「もっと健康的な生活を」と願いつつ、忙しい・恥ずかしい・面倒などの理由から、なかなか行動に移せないのが現状のようです。
こうした女性の悩みに着目し、更年期や肥満薬の新たな市場を開拓し続けてきた小林製薬では、現代女性たちが自身の体調や健康、QOLについてどのように感じているのか、に関してアンケート調査を実施したものです。
対象は、20代~60代の女性各年代103名、合計515名で、5月28,29日にインターネット調査により実施しました。
1.女性の約3人に2人が「体調の悪さを感じている」
普段の体調を聞いたところ、「体調の悪さを感じる」が66.2%、3人に2人が日常生活の中で何らかの体調不良を感じています。
その内容は、(1)肩こり・腰痛(74.8%)、(2)だるさ・疲労(64.8%)、(3)頭痛(48.1%)、(4)イラつき(34.5%)、(5)肌荒れ(29.6%)、など、様々で、その上、これらの症状から「将来の健康に不安を感じる」が81.3%(不安を感じる18.5%、やや不安を感じる62.8%)に達しています。日々、多様な悩みを抱え、それが将来の健康不安につながっている人が少なくないようです。
2.女性特有の症状を経験した人は84.7%
具体的な症状について、女性固有の症状として多いのは「便秘」(48.5%)、「生理痛」(46.0%)、「生理不順」(25.2%)、「膀胱炎」(24.1%)、50代以上で増える「更年期障害」(22.3%)、20代・30代に多くみられる「傷あと」(21.6%)などが挙げられます。これらを合わせると、実に84.7%の女性が、実際にいずれかの症状に悩んだ経験があるのです。しかも、多くの女性が、もしこれらの症状になっても「我慢したり、放置してしまう」と答えています。
「尿もれ」(16.1%)、「膣の痒み」(16.1%)、「膣カンジダ症」(16.3%)、「膀胱炎」などデリケートな部分の症状については、「人に言うと恥ずかしい」という声が多く、また、「更年期」「便秘」「傷あと」などは、「治療するほどの病気ではない」「我慢できる程度だから」という意識が強くみられます。また、特徴的な声として、「更年期」については「改善の方法がわからない」、「傷あと」については「どうせ治らない」といった迷いやあきらめの気持ちもあるようです。
このような様々な不調や症状を抱えながらも、一方で、女性たちは「もっと体調に気を使いたい」(59.6%)、「もっと健康的な生活がしたい」(61.7%)という要望も強く持っています。