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平成21年度医療費の地域差分布 厚生労働省が発表

厚生労働省は、77日、平成21年度医療費の地域差分布(医療費マップ)を発表しました。

これは、都道府県や市町村別にみた医療費水準の地域差について取りまとめたもので、結果の概要は次の通りです。

 

     市町村国民健康保険

     1人当たり実績医療費は、診療種別計では広島県が最も高く348千円(全国比1.221)、沖縄県が最も低く239千円(全国比0.839)となっている。入院は鹿児島県が最も高く155千円(全国比1.427)、東京都が最も低く88千円(全国比0.807)、入院外は広島県が最も高く189千円(全国比1.226)、沖縄県が最も低く115千円(全国比0.748)、歯科は大阪府が最も高く26千円(全国比1.194)、沖縄県が最も低く15千円(全国比0.684)となっている。

     地域差指数については、診療種別計では長崎県が最も高く1.176、千葉県が最も低く0.894となっている。入院は長崎県が最も高く1.390、千葉県が最も低く0.826、入院外は広島県が最も高く1.152、群馬県が最も低く0.919、歯科は大阪府が最も高く1.215、沖縄県が最も低く0.775となっている。

     地域差指数の診療種別及び年齢階級別寄与度をみると、診療種別では入院の寄与度が比較的大きく、年齢階級別では、60歳以上の寄与度が比較的大きい。また、地域差指数の高い都道府県について地域差指数の三要素別寄与度をみると、入院の受診率の寄与度が大きい。また、1日当たり医療費の寄与度(入院、入院外分の合計)は概ねマイナスであり、1件当たり日数の寄与度(入院、入院外分の合計)は概ねプラスとなっている。さらに、入院の地域差指数について疾病分類別寄与度をみると「精神及び行動の障害」及び「神経系の疾患」の寄与度が大きくなっている。

     後期高齢者医療制度

     1人当たり実績医療費は、診療種別計では福岡県が最も高く1101千円(全国比1.267)、新潟県が最も低く715千円(全国比0.823)となっている。入院は高知県が最も高く634千円(全国比1.451)、静岡県が最も低く331千円(全国比0.758)、入院外は広島県が最も高く479千円(全国比1.184)、沖縄県が最も低く345千円(全国比0.852)、歯科は大阪府が最も高く43千円(全国比1.565)、青森県が最も低く16千円(全国比0.587)となっている。

     地域差指数については、診療種別計では福岡県が最も高く1.240、岩手県が最も低く0.825となっている。入院は高知県が最も高く1.423、静岡県が最も低く0.761、入院外は広島県が最も高く1.182、富山県が最も低く0.837、歯科は大阪府が最も高く1.562、青森県が最も低く0.571となっている。

     地域差指数の診療種別及び年齢階級別寄与度をみると、診療種別では入院の寄与度が比較的大きく、年齢階級別では、75歳以上89歳以下の寄与度が比較的大きい。また、地域差指数の高い都道府県について地域差指数の三要素別寄与度をみると、入院の受診率の寄与度が大きい。また、1日当たり医療費の寄与度(入院、入院外分の合計)は概ねマイナスであり、1件当たり日数の寄与度(入院、入院外分の合計)は概ねプラスとなっている。さらに、入院の地域差指数について疾病分類別寄与度をみると「循環器系の疾患」の寄与度が大きくなっている。

     市町村国民健康保険+後期高齢者医療制度

     1人当たり実績医療費は、診療種別計では高知県が最も高く572千円(全国比1.286)、千葉県が最も低く363千円(全国比0.816)となっている。入院は高知県が最も高く312千円(全国比1.569)、千葉県が最も低く147千円(全国比0.741)、入院外は広島県が最も高く281千円(全国比1.263)、沖縄県が最も低く156千円(全国比0.702)、歯科は大阪府が最も高く30千円(全国比1.279)、沖縄県が最も低く15千円(全国比0.656)となっている。

     地域差指数については、診療種別計では福岡県が最も高く1.212、千葉県が最も低く0.875となっている。入院は高知県が最も高く1.382、静岡県が最も低く0.785、入院外は広島県が最も高く1.171、沖縄県が最も低く0.898、歯科は大阪府が最も高く1.324、青森県が最も低く0.726となっている。

     地域差指数の診療種別及び年齢階級別寄与度をみると、診療種別では入院の寄与度が比較的大きく、年齢階級別では、70歳以上89歳以下の寄与度が比較的大きい。また、地域差指数の高い都道府県について地域差指数の三要素別寄与度をみると、入院の受診率の寄与度が大きい。また、1日当たり医療費の寄与度(入院、入院外分の合計)は概ねマイナスであり、1件当たり日数の寄与度(入院、入院外分の合計)は概ねプラスとなっている。さらに、入院の地域差指数について疾病分類別寄与度をみると「循環器系の疾患」及び「精神及び行動の障害」の寄与度が大きくなっている。

 

 

http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/hoken/iryomap/index.html

 

2011/07/07(木) 16:00