matsuda's blog

透析患者の社会参加・社会復帰をサポート バイエル薬品などが就労ハンドブック

社団法人全国腎臓病協議会とバイエル薬品株式会社は、雇用に関わる方々に透析についての理解を深めていただきながら、透析患者の就労につなげることを目的に、就労ハンドブック「雇用主の方に:透析患者が働くために知ってほしいこと」を発刊しました。B5判全22頁。

 厚生労働省では、障害者の就労意欲の高まりに応じて、障害者雇用対策を推進しており、障害者雇用促進法において、全従業員数の1.8%から2.1%に相当する障害者を雇用することを事業主に対して義務付けています(障害者雇用率制度)。しかし、平成2261日現在の調査では、年々雇用率は高まっているものの、法定雇用率を達成している民間企業の割合は47%にとどまっています。

 日本の透析患者数は290,675人(日本透析医学会調査、20091231現在)。日本の透析医療は世界的にみても高水準を誇り、透析治療を受けることで体力的に就労が可能となる透析患者が増えています。「働きたい」という強い意欲を持っているのもかかわらず、透析患者においても、事業主側の理解不足から、なかなか就労が実現しない現状があります。

 全腎協とバイエル薬品は、この就労ハンドブックを、第1章:透析について、第2章:職場において理解してほしいポイント、第3章:Q&A透析患者を雇用するにあたって、第4:さまざまな環境で働く透析患者(雇用事例)4章に構成しました。透析についての基礎知識が紹介されている第1章の監修は、大阪市立大学大学院医学研究科代謝内分泌病態内科学稲葉雅章教授に依頼、第2章から第4章の監修は全腎協が担当しました。

 全腎協及びバイエル薬品では、このハンドブックを雇用に関わる方々に配布し、透析に関する理解を深めていただきながら、透析患者の雇用促進につなげる活動を実施していきます。

 

http://byl.bayer.co.jp/scripts/pages/jp/index.php

 

2011/07/01(金) 12:13