薬剤師生涯教育推進事業実施法人公募 厚生労働省
厚生労働省は、平成23年度予算において、薬剤師生涯教育推進事業のための予算が措置されたことから、6月13日、「平成23年度薬剤師生涯教育推進事業実施法人の公募」を発表しました。
薬剤師生涯教育推進事業は、医療技術の高度化・専門分化が進展する中、より良い医療を患者に提供していくために、チーム医療・地域医療に貢献する薬剤師を養成することを目的とし、病院や薬局等の医療機関に勤務している薬剤師を対象として、チーム医療・地域医療に貢献するために必要な知識及び技能を習得させるため、医療現場等において医師や看護師等と協働した高度な医療に関する実務研修等を行うものです。
事業の実施に当たっては、チーム医療や地域医療における先行・先端的な取り組みを行っている薬局や医療機関との連携を図るものとし、国は、予算の範囲内で、薬剤師生涯教育推進事業に係る経費について別に定める基準(医療関係者養成確保対策費等補助金、医療関係者研修費等補助金及び臨床研修費等補助金交付要綱)により補助します。
応募の要件は、(1)薬剤師生涯教育事業を適切に実施できる能力を有する法人であること、(2)研修事業の実施及び運営について、幅広い知見と経験を有していること、(3)医療や薬学教育について、幅広い知見と経験を有していること、で、平成23年度予算予定額は21,054千円となっています。補助対象経費は、賃金、諸手当、社会保険料事業主負担、報償費(謝金)、旅費、需用費(会議費、印刷製本費)、通信運搬費、使用料及び賃貸料(会場借料)です。
事業の実施期間は、法人採択日から平成24年3月31日まで。
法人の採択については、医薬食品局総務課において、応募要件に該当する旨を確認した後、申請内容等を審査しますが、審査に当たっては、厚生労働省に設置する薬剤師生涯教育推進事業実施法人選定審査委員会を組織し、審査委員会の意見を聴いて定めた審査基準に基づき実施します。
審査委員会は、申請者から提出された応募書等の内容について書類審査及び必要に応じヒアリング審査を行い、それらの評価結果を基に最も優秀と認められる応募法人を選定し、採択します。審査は非公開で行い、その経緯は通知しません。
審査の手順は、
① 形式審査:提出された応募書類について、医薬食品局総務課において、応募要件への適合性について審査します。なお、応募の要件を満たしていないものについては、以降の審査の対象から除外されます。
② 書類審査:審査委員会により、書類審査を実施します。
③ ヒアリング審査:必要に応じて、審査委員会により、申請者(代理も可能)に対してヒアリング審査を実施します。
④ 最終審査:書類審査及びヒアリング審査における評価を踏まえ、審査委員会において最終審査を実施し、法人を採択します。
審査の観点は、事務処理能力(業務遂行体制の妥当性)、知見(医療及び薬剤師の資質向上に関する知見の妥当性)、研修内容(研修プログラムの妥当性)で、審査の結果については、審査委員会における最終審査が終了次第、速やかに応募法人に対して通知する予定です。
提出期間は6月13日から6月28日まで(必着)、審査は7月上旬で、採択・不採択の連絡は7月中旬~7月下旬に行われる予定です。
http://www.mhlw.go.jp/topics/2011/06/tp0610-2.html