加齢黄斑変性など眼疾患で意識調査 ノバルティスが実施
ノバルティスファーマは、2011年4月から5月にかけて、全国の50代から70代の男女3,300名に対し、「加齢黄斑変性」を中心とする眼疾患に関するインターネット調査を実施しました。
調査は、4月13日~5月9日に実施しましたが、その結果概要は次の通りです。
加齢黄斑変性とうい疾患名についての認知度は、2010年の調査時(40.6%)より3.6ポイント上昇し44.2%でした。一方、昨年調査時と同様に、加齢黄斑変性が「身体のどの部分の病気か」を確認したところ、「目の病気」と知っていた方は、疾患名を認知している方のうちの約6割(63.8%)、調査回答者全体では28.2%と3割に満たないことがわかりました。疾患名を知っていると回答した方でも、加齢黄斑変性を「皮膚の病気」と誤解している方(23.2%)や、「わからない」と回答する方(11.8%)もみられました。
疾患名については、昨年実施した疾患啓発キャンペーンなどで知る機会が増えて可能性がありますが、加齢黄斑変性を正しく理解されている方はいまだ少ないことから、目の病気であることはもちろん、「見たい部分がゆがむ」、「薄暗く見える」といった特徴的な症状についても、さらなる啓発によって理解を深めていただくことの重要性が示唆されました。
また、普段の生活では気付きにくい、加齢黄斑変性における見え方の異常を自己チェックできる「アムスラーチャート」の使用経験者は22.4%であることがわかりました。一方、調査対象者全員にこのチャートで片目ずつチェックしていただいたところ、加齢黄斑変性でよく見られる症状(見たい部分が「ゆがむ」、「欠ける」、「中心がぼやける」など)に気付いた方が5.3%(174人)いました。加齢黄斑変性の早期発見のためには、アムスラーチャートでの定期的な自己チェックや、定期的な眼科受診が大切です。
さらに、今回の調査対象である50代以上の方は加齢黄斑変性の罹患率が高くなる年齢ですが、目に何らかの症状がなくても定期的に眼科を受診している方は9.6%と1割に満たず、過去1年間に1度も眼科を受診していない方が全体の約7割を占めることが明らかになりました。
主な調査結果のサマリーは次の通りです。
■ 加齢黄斑変性を「目の病気」と認知していたのは、全体の3割未満
■ アムスラーチャートのチェックで、5.3%(174人)に加齢黄斑変性に見られる症状
■ 罹患リスク高まる年代でも、定期的に眼科を受診している方は1割に満たず
■ 過去1年間に眼科を受診したことがない方は約7割にのぼる
詳細はノバルティスのホームページで参照できます。