東京都が22年度健康食品試買結果発表
東京都は、5月31日、平成22年度健康食品試買調査結果を発表、「健康食品の不適正な表示・広告にご注意!」と呼びかけています。
東京都では、健康食品による健康被害を未然に防止するため、法令違反の可能性の高いと思われる健康食品について試買調査を行っており、このたび、平成22年度の調査結果を取りまとめたものです。
調査結果の概要では、販売店で購入した製品で、88品目中75品目に不適正な表示・広告が見られ、インターネット通信販売で購入した製品で、63品目中54品目に不適正な表示・広告が見られました。また、2製品から勃起不全治療薬に用いられるタダラフィル等を検出しました。
これら不適正な表示・広告を行った事業者に対しては改善等を指導、他の自治体が所管する事業者については当該自治体に通報し、指導等を依頼しました。
都民に対しては、「健康食品には法令等で禁止されている表示・広告があります。誇大あるいは科学的根拠が不十分な表示・広告には注意が必要です」と呼びかけており、今回の調査で指摘した不適正な表示・広告として下記の例を示しています。
・ 医薬品的な効能効果の標榜:脳下垂体刺激作用
・ 事実であるという根拠がない表示:痛みを取り、軟骨を再生。関節炎を元から治す
・ 実際のものよりも著しく優良であると誤認させるおそれのある表示:これ以上のダイエット成分は一生出てこない
なお、今回の試買は、平成22年6月1日~同23日を第1回(101品目購入)、平成22年10月1日~同22日を第2回(50品目購入)として、都内の健康食品売場、スポーツ用品店等で購入したのが82事業者88品目、インターネット通信販売で購入したのが61事業者63品目でした。
詳細は東京都ホームページで参照できます。
http://www.metro.tokyo.jp/INET/CHOUSA/2011/05/60l5v100.htm