matsuda's blog

テバと大洋薬品工業が戦略的資本提携で合意

世界最大手のジェネリック医薬品メーカーであるテバファーマスーティカル・インダストリーズ(イスラエル)と大洋薬品工業が戦略的資本提携で合意に達し、516日に発表、両社がホームページ上で明らかにしました。「グローバルな経営資源と日本の経営基盤との融合による新たな成長段階へ」と強調しています。テバが、非上場会社の大洋薬品工業の株式の過半数を取得するものです。

両社の発表の概要は次の通りです。

 

本戦略的資本提携により、テバは、大洋薬品工業に対して、テバの原薬(API)、バイオシミラー、その他の製品ポートフォリオならびにグローバルの経営資源を活用出来るように致します。一方、大洋薬品工業は、国内の販売網、生産設備、研究開発、その他の経営基盤についてテバと融合を進めていくことになります。両社は、日本における企業価値を最大化し、共に日本のジェネリック市場をリードすることを目指します。

 

 テバの社長兼CEOであるシュロモ・ヤナイは、今回の戦略的資本提携に関して次のように述べています。

 「今回の戦略的資本提携により、テバは、急成長している日本のジェネリック市場においてリーダー的役割を果たすという、自社の戦略的目標を達成することが出来ます。実際、日本市場において2015年の売上目標である10億ドルも、当初の予定より前倒しで達成できるものと考えています。大洋薬品工業は、日本全国を広くカバーしているほか、最先端の生産設備、そして幅広い製品ポートフォリオを有しています。これらを、世界最大のジェネリックメーカーであるテバの規模や能力と一体化することにより、確かな品質の多様なジェネリック医薬品を、身近に、日本の多くのお客様に提供できることになります。」

 また、ヤナイは続けて「当社は、大洋薬品工業の歴史を尊重しており、経験豊かな現経営陣をテバに迎え入れることを楽しみにしています。」ともコメントしました。

 

 大洋薬品工業の代表取締役社長である島田誠は、本戦略的資本提携に関して次のように述べています。

 「テバとの戦略的資本提携により、規模の拡大を図ることができ、着実な成長を目指すという当社の戦略を後押しするだけでなく、販売、品質管理、生産を含む全ての事業分野を強化することになると考えています。私達は、この戦略的資本提携によって、ステークホルダーからの信頼を高め、これから、確固たるブランドを確立していくことができるものと確信しています。当社は、今後、テバ・グループでの日本における中核メンバーとして、テバとの強力なシナジーを生み出せるように努力して参ります。」

 

 テバは、総額約370億円(4.6億ドル)の現金を株主に支払うことで、非公開会社である大洋薬品工業の発行済株式総数の約57%を取得することについて最終合意しており、加えて、他の全ての株主からも、上限を定めることなく、株式の取得を進める予定です。大洋薬品工業の企業価値は、負債を含めて約1,040億円(13億ドル)になります。本件の買収資金は、手元資金と銀行借入により調達する予定です。

 なお、島田社長は、本件取引完了後も大洋薬品工業の代表取締役社長を務めます。

 テバは、2011年第3四半期末までに本件取引が完了すると想定しています。本件取引の完了は、大洋薬品工業の株主総会における承認と、一般的なクロージング条件の充足を前提としています。

 

 テバ:全世界における従業員は約40,000人、201年純売上高は161億ドル

 大洋薬品工業:従業員は約900人、20113月期売上高は約514億円(見込み)

 

http://www.taiyo-yakuhin.com/

http://www.teva.jp/

 

 

2011/05/17(火) 17:38