スイッチOTCで医学会等からの意見公表 厚生労働省
厚生労働省は、4月11日、「医療用医薬品の有効成分のうち一般用医薬品としても利用可能と考えられる候補成分」について医学会等からの意見を公表しました。
医療用医薬品を一般用医薬品として利用する、つまり薬局でも買えるようにすることをスイッチOTCと言いますが、国の薬事・食品衛生審議会で承認されなければなりません。
厚生労働省では、平成20年、21年、22年の各3月に日本薬学会から提出されました「医療用医薬品の有効成分の一般用医薬品への転用に係る候補成分検討報告書」については、それぞれ日本医学会及びその分科会に対して送付し、意見を求めました。また、これらの報告書に対して医学会等から提出された意見については、薬事・食品衛生審議会一般用医薬品部会において討議してきましたが、今般、平成20年4月から23年3月までの間に、医学会等から提出された意見を公表したものです。
薬学会が選定した成分は、平成20年度が、アレルギー性鼻炎等用薬、非ステロイド性抗炎症薬、降圧薬(ACE阻害剤)など20成分、21年度が、抗炎症薬、胃粘膜保護薬、プロトンポンプ阻害薬、ビタミンD3製剤など18成分、22年度が糖吸収抑制薬、降圧薬、抗アレルギー薬など19成分で、このうち20年度分はアレルギー性鼻炎等用薬など7成分が候補確定、1成分が承認となり、21年度は抗炎症薬など11成分が候補確定、22年度は抗アレルギー薬など4成分が候補確定となっています。
承認された成分は、非ステロイド系抗炎症薬のロキソプロフェンナトリウムで、「ロキソニン」として処方される解熱鎮痛薬です。昨年1月22日に承認され、スイッチOTCは本年1月に第一三共ヘルスケアから発売されています。
これらの選定に対して、20年度には日本アレルギー学会など7学会、21年度には日本整形外科学会など8学会、22年度には日本体力医学会など9学会から意見が出されています。
詳細は下記まで。
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000018qzd.html