レボチロキシン製剤輸入を開始 塩野義製薬は工場再開
サンド株式会社は、国内における供給に支障が生じているレボチロキシンナトリウム製剤の国内への輸入を開始。4月1日に発表しました。サンドはノバルティスのジェネリック医薬品事業部門です。
発表の内容は次の通りです。
本年3月11日に発生した東北太平洋沖地震の被害により、サンド株式会社のレボチロキシンNa錠25μg「サンド」、「同50μg」の先発品である、「チラーヂンS錠25」「同50」「同100」および「チラーヂンS散0.01%」(製造販売元:あすか製薬株式会社)の日本国内における安定供給に支障が生じております。本剤は、粘液水腫、クレチン病、甲状腺機能低下症(原発性及び下垂体性)、甲状腺腫の治療薬です。
このことに伴い、サンドは当局からの要請を受けサンドグローバル本社がドイツで販売しておりますレボチロキシンナトリウム製剤(50μg)を輸入することに致しました。
当該製品は、4月前半を目途に供給開始の予定であり、販売はあすか製薬株式会社が行います。
また、塩野義製薬株式会社は、4月4日、地震の被害等から全面的に操業を停止していました金ヶ崎工場(岩手県胆沢郡金ヶ崎町)において、4月11日以降、主要抗生物質製剤並びにがん疼痛治療薬について生産を順次再開できる見通しとなったことを発表しました。
同社では、「金ヶ崎工場で製造しております製品をはじめ、当社の主要製品の供給につきましては、現時点では影響ないものと想定しております」と表明しています。
2011/04/05(火) 11:54