医師や薬剤師派遣増加 医薬品供給も 東北地方太平洋沖地震被害状況・対応第23報
厚生労働省は、3月20日、同日14時30分時点での東北地方太平洋沖地震の被害状況及び対応についての第23報を明らかにしました。
この中で、医療活動関係などの中で医師や薬剤師の派遣・活動が増えています。
◇医療活動関係
○ 医師等の派遣調整
・日本医師会等の関係団体に被災地への医師等の派遣を依頼済。日赤等はそれ以前から活動。
・国立病院機構から派遣(3月19日12:00現在)
岩手県6チーム(33人)が活動中(山田町4、釜石市2)
宮城県6チーム(32人)が活動中(東松原市1、仙台市4、山元町1)
福島県4チーム(14人)が活動中(県の指示により避難所、保健所にて活動)
同機構は、この他、放射線医療班を派遣し、2チームが活動中
福島県4チーム(14人)が医療班と兼務し活動中
同機構から派遣累計33チーム
・国立がんセンターから、医療班1チーム及び放射線医療班1チームを被災地に派遣
医療班:宮城県1チーム(7人)が活動中(山元町)
放射線医療班:1チーム(3人)が活動中(いわき市)
・国立国際医療研究センターから医療班1チームを被災地に派遣
宮城県1チーム(5人)が活動中(東松原市)
・労働者健康福祉機構から、労災病院の医療班を被災地に派遣(3月19日から1チームを派遣、2チームは待機中)
・日赤の救護班43チームが活動中(3月20日00:30現在)
・厚生労働省の広域災害救急医療情報システム(EMIS)において、被災県から救護班の派遣要請への協力を全都道府県に要請。これにより、福島県へ2つの県(滋賀県、香川県)から派遣を実施。
・日本医師会は20チームを被災地に派遣。全日本病院会及び日本医療法人病院協会は合同で12チームを被災地へ派遣
○ 薬剤師の派遣調整状況(3月18日12:00現在)
日本薬剤師会及び日本病院薬剤師会において、被災した各県からの要請に応じて、避難所等に薬剤師を派遣し支援する対応を調整している。
3月19日までに、北海道、秋田、宮城、東京の各薬剤師会から、薬剤師(宮城県へ51名、福島県へ2名)を派遣。
○ 医薬品・物資等調達関係(3月20日13時50分現在)
医薬品・医療機器の需要・供給状況等
・医療用酸素ボンベの補給要請があり、宮城県に対して7000l×103本など合計538本、岩手県に対して7000l×20本など合計68本を搬送済
・破傷風トキソイドワクチンの補給要請(宮城県)に対して100本を搬送済
・透析輸液の補給要請(宮城県)に対して270本を搬送済
・ダイアライザーの補給要請(宮城県)に対して2000本を搬送済
・救急セットの補給要請に対して1000個を搬送済
・病院食の補給要請(宮城県)に対して、無洗米1000㎏、水1320l、お粥2006パック、濃厚流動食2520本を搬送済
・紙おむつの補給要請(岩手県、宮城県、福島県など)に対して121万枚を搬送済
・かぜ薬や胃腸薬などの一般用医薬品及びナプキンやオムツなどの衛生材料の詰め合わせ(1避難所1~2個メドで総計600個)
11時49分に第1便が被災地に向け出航(日本薬剤師会、神奈川県薬剤師会、日本チェーンドラッグストア協会、日本OTC医薬品協会ホカ)なお、本日中に第2便が出航予定。
・リネン類の補給要請(宮城県)に対して毛布1000枚を搬送済。
・ウェットティッシュ等の補給要請に対してウェットティッシュ7600個、消毒洗浄ジェル9000個を搬送済。
・ 被災地(宮城県・岩手県)の医師会から医療用医薬品に対して、日本医師会が、厚生労働省の要請を受けた日本製薬工業協会から調達し、医療用医薬品(約10t)を現地の医師会に搬送済。
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http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000015lbg.html