林原の会社更生手続開始決定
食品・医薬品・化粧品・健康食品の素材や機能性色素・試薬などをはじめ幅広い事業を展開する林原グループ(株式会社林原、株式会社林原商事、株式会社林原生物化学研究所)は、本年2月2日に東京地方裁判所に対して会社更生手続開始の申立てを行っていましたが、3月7日、同裁判所から会社更生手続開始の決定を受け、発表されました。
グループ会社である株式会社H+Bライフサイエンスは、林原グループのコンシューマ・プロダクト部門として林原グループが開発した素材や研究成果を商品(健康食品・美容化粧品・照明器具など)にして提供しており、カロリーを抑えるマービーキャンディ類をはじめ数多くの製品が薬局店頭でも販売されています。
2月2,3日には、今後の事業の再建、商取引債権の全額保障、安定的な商品供給を発表していましたが、今回の決定を受け、林原グループでは、関係者へ謝意を表するとともに、事業については、「会社更生手続開始の申立後も、商品の安定供給に支障を来すこともなく、順調に遂行されており、今後も、裁判所の管理・監督の下、信用の回復と事業の一層の安定化を図り、事業再建・企業価値の向上に向けて全社一丸となって邁進して参る所存」とし、次の通り公表しています。
1.今後の事業の運営体制について
今後の事業の運営につきましては、管財人の指揮の下、保全管理命令下における保全管理人団から引き続き構成される管財人団と、2月2日付けプレスリリースにてご報告させていただきました新体制の役員を中心に、円滑な事業運営を図ってまいります。
2.お取引様の商取引債権の継続保護について
お取引様の一般の商取引債権について、従前(具体的には平成23年1月23日以前)の正常取引先としての取引条件でお取引をご継続いただくことを条件に、これまでと同様の支払条件にて全額をお支払いさせていただく旨お約束させていただきました。
本日の会社更生手続の開始決定を受け、直ちに東京地方裁判所に対してお支払いを約束いたしました商取引債権の弁済に関する許可申請を行い、同裁判所より許可を受けましたので、お約束どおり、本年2月1日以前の原因に基づいて発生した債権の支払いにつきましても、従前の正常取引先としての取引条件のとおりにお支払いさせていただきます(なお、本年2月2日以降の原因に基づいて発生した債務につきましても、お取引条件のとおりにお支払いさせていただきます)。