厚生労働省が22年度わが国の保健統計発表
厚生労働省は、1月31日、「平成22年度我が国の保健統計」を発表しました。これは、20年(施設は21年)の調査結果をまとめたものです。
調査は、①患者の動向・患者の視点から(受療行動調査より)、②医療施設の動向、③保健医療関係者の動向、④保健事業の動向、⑤国民医療費の動向です。
患者調査は、医療施設(病院及び診療所)を利用する患者について、その傷病状況等の実態を明らかにし、医療行政の基礎資料を得ることを目的として3年周期で実施しています。全国の医療施設を利用する患者を対象とし、層化無作為により抽出した医療施設における患者を調査の客体として、調査の期日は、平成20年調査では、病院については20年10月21日~23日の3日間のうち病院ごとに指定した1日、診療所については10月21日、22日、24日の3日間のうち診療所が指定した1日とし、退院患者については、20年9月1日~30日までの1か月間としています。調査内容は、患者の性別、出生年月日、住所、入院・外来の種別、受療の状況などです。
受療行動調査は、全国の医療施設を利用する患者について、受療の状況や受けた医療に対する満足度等を調査することにより、患者の医療に対する認識や行動を明らかにし、今後の医療行政の基礎資料を得ることを目的として3年周期で実施しています。全国の一般病院を利用する患者(入院・外来)を対象とし、層化無作為抽出した一般病院(500施設)を利用する患者を調査の客体として、20年調査では、20年10月21日~23日の3日間のうち医療施設ごとに指定した1日における患者について、病院を選ぶにあたり必要とした情報、自宅で療養できる条件、満足度等を調査しています。
また、医療施設調査では、全国の医療施設の分布及び整備の実態を明らかにするとともに、医療施設の診療機能を把握し、医療行政の基礎資料を得ることを目的として、3年周期で実施される医療施設静態調査と毎月実施される医療施設動態調査があります。医療施設静態調査は、調査年の10月1日現在に開設しているすべての医療施設を対象とし、医療施設における施設名、所在地、開設者、診療科目、設備、許可病床数などを調査しています。医療施設動態調査は、開設、廃止等があった医療施設を対象とし、施設名、所在地、開設者、開設・廃止等の処分などを調査しています。
病院報告は、全国の病院、療養病床を有する診療所における患者の利用状況及び病院の従事者の状況を把握し、医療行政の基礎資料を得ることを目的としています。患者の利用状況については、毎月の在院患者数等を、従事者の状況については、調査年(毎年)の10月1日現在における従事者数を調査しています。
医師・歯科医師・薬剤師調査については、性、年齢、業務の種別、従事場所及び診療科名(薬剤師を除く)等による分布を明らかにし、厚生労働行政基礎資料を得ることを目的として2年周期で実施しています。我が国に住所があって、医師法により届け出た医師、歯科医師法により届け出た歯科医師及び薬剤師法により届け出た薬剤師からの届出票を調査の客体とし、調査年の12月31日現在における医師・歯科医師・薬剤師の住所、性、生年月日、業務の種別、従事先等について調査しています。
このほかにも、衛生行政報告例、地域保健・健康増進事業報告、国民医療費も掲載されています。
http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/hoken/national/22.html