日本ジェネリック製薬協会が行動憲章など制定
日本ジェネリック製薬協会(GE薬協)は、12月21日、「GE薬協行動憲章」および「GE薬協コンプライアンス・プログラム・ガイドライン2010」を制定し、会長名にて会員各社に通知するとともに、24日にはホームページにも掲載しました。これは、会員各社が高い倫理観を持ち、法令順守を超えた社会的責任を果たすために制定したものです。
GE薬協は、2010年3月に発生した会員企業による薬事法違反事例を契機として、4月には倫理委員会を設置、行動憲章、ガイドライン、「ジェネリック製薬企業行動基準モデル」(行動基準モデル)を制定することとし、同委員会の実務委員会で原案作成に当たり、外部専門家の参加も得て検討、成案を得たことから、倫理委員会と理事会の承認を得て会員に通知したものです。
制定のポイントは次の通りで、現在、行動基準モデルの原案を作成・検討中であるため、完成次第会員に通知することとしています。詳細は下記リンク先へ。
(1) 単に法令順守のみならず、持続可能な社会の発展に向けて、社会や環境に与える影響に配慮し、「企業の社会的責任」(CSR:Corporate Social Responsibility)を果たすべきとの考え方が、近年、国際的に広がっていることから、この考え方を行動憲章およびガイドラインに取り入れた。
(2) ガイドラインにおいては、GE薬協の取り組みとして、①行動憲章等の定期的な見直し、②会員会社のコンプライアンス担当役員・責任者との連携を図るための連絡会の設置、③研修会等の継続的な開催、④自己点検状況のモニタリングによる会員各社の取り組み状況の把握の4点を明記した。
(3) また、会員各社への要請事項として、①コンプライアンス・プログラムの構築、②経営トップからのコンプライアンス徹底のメッセージの発信、③コンプライアンスの実行、④自己点検・研修等の実施、⑤GE薬協倫理委員会に設置される「コンプライアンス担当役員・責任者連絡会」への参画の5点をガイドラインに明記した。
http://www.jga.gr.jp/pdf/compliance_2010.pdf