前年比2%の増加 平成20年度国民医療費の概況
厚生労働省は、11月24日、平成20年度国民医療費の概況を発表し、ホームページにも公表しました。
それによりますと、医療費は総医療費、国民一人当たり医療費とも対前年比2.0%の伸びを示しています。また、所得に対する比率は0.88ポイントの上昇となっています。
「国民医療費」は、当該年度内の医療機関等における保険診療の対象となり得る傷病の治療に要した費用を推計したものです。
保険診療の対象となりうる傷病の治療に要した費用は、実際に医療保険等によって支払われたもの(患者の一部負担を含む)、公費負担によって支払われたもの(患者の一部負担を含む)、全額自費によって支払われたものによって構成されます。保険診療の対象とならない評価療養(先進医療(高度医療を含む)等)、選定療養(入院時室料差額分、歯科差額分等)及び不妊治療における生殖補助医療などに要した費用は含んでいません。
また、傷病の治療費に限っているため、①正常な妊娠・分娩に要する費用、②健康の維持・増進を目的とした健康診断・予防接種等に要する費用、③固定した身体障害のために必要とする義眼や義肢等の費用も含みません。
<国民医療費の状況>
平成20年度の国民医療費は34兆8084億円で、前年度の34兆1360億円に比べて6725億円、2.0%の増加となっている。
人口一人当たりの国民医療費は27万2600円、前年度の26万7200円に比べて2.0%増加している。国民医療費の国民所得に対する比率は9・90%で、前年度の9・02%と比べて上昇している。
2010/12/09(木) 00:00