管理栄養士の山内です。
昨日の休みはひたすら、録画していた刑事ドラマ『相棒』を見ていました。
主人公である杉下右京が頻繁に行く、小料理屋の食事が美味しそうで、ドラマを見た日は大抵、和食を食べたくなります。
さて、今日も梅干し・梅の効用についてです。
前回は、抗菌作用・インフルエンザ予防・脂肪燃焼効果・血液浄化作用について書きました。
その中でもインフルエンザ予防で登場した「エポキシリオニレシノール」もその一種である、梅リグナンのはたらきが関係する効用についてです。
◎抗酸化活性作用
活性酸素はガンや生活習慣病を引き起こすと言われていますが、梅干しに含まれる梅リグナンは酸化反応を抑えるはたらきがあることが分かっています。
◎胃がん予防
胃がんに対する有効成分は梅リグナンの一種「シリンガレシノール」という物質です。胃に障害を与えるヘリコバクターピロリ菌は高い運動能力があり、動き回ることで粘膜を傷つけます。シリンガレシノールはその運動能力を抑制する効果を示すことが分かったそうです。
梅リグナンという物質は作用が多岐に渡りますね!
梅干しのその他の効用として
◎食欲増進
梅の酸味が消化器官を刺激し、消化酵素の分泌を促し、消化を助け、食欲増進効果ももたらします。
◎虫歯予防
ミュータンス菌という言葉を聞いたことがあるでしょうか。キシリトールの入ったガムのCMでも出てくる言葉ですが、これが虫歯の原因菌です。そのミュータンス菌の活動を抑えてくれるのが梅干しに含まれるクエン酸です。
◎鎮痛作用
梅干しの香り成分であるベンズアルデヒドには痛みを鎮静・軽減する効果があるそうです。頭痛のときに香りを嗅ぐだけで痛みが軽減するそうです。
たくさんの効用を書きましたが、改めて梅干しと先人の知恵のすごさを感じました。
梅仕事をするこの時期、梅干しについてのお話しでした!