管理栄養士の山内です。
一気に夏が来たような気温ですね。まだ5月ということもあり熱中症対策がまだという方も多いかと思います。水分補給などの熱中症対策をしておきましょう!
さて、今日は梅干し・梅の効用についてお話しします。
平安時代中期に書かれた『医心方』には既に梅干しの効用が記載されていました。
「味は酸、平、無毒。気を下し、熱と煩懣を除き、心臓を鎮め、四肢身体の痛みや手足の麻痺なども治し、皮膚のあれ、萎縮を治すのに用いられる。下痢を止め、口の渇きを止める」
現代では研究が進み、様々な効用が明らかになっています。
◎抗菌作用
お弁当に入れると食品が傷みにくいと言いますが、それは梅干しに含まれる有機酸と食塩の相乗効果によるものだそうです。
◎インフルエンザ予防
梅に含まれるエポキシリオニレシノールというポリフェノールの一種がウイルスの増殖を約90%抑えてくれることが明らかになっています。
◎脂肪燃焼効果
紀州産梅干しを用いた研究ではバニリンという成分が脂肪細胞に刺激を与え、それが脂肪燃焼につながり小さくなることで体重減少が期待できるそうです。
◎血液浄化作用
人間の体液は弱アルカリ性に保たれている必要があります。体液が酸性に傾くと血のにごりや、内臓機能の低下を招きます。梅干しはアルカリ性の食品であり、中和してくる作用があります。
まだまだ紹介したい効用がたくさんありますが、くれぐれも食べすぎないようにしましょう!