こんにちは!管理栄養士の山内です。
6月は食育月間です。子供の栄養バランスは気にされる方も多いかと思いますので、今月はそれを中心に書いていきます。
この前のブログでピーマンについて書きましたが、お子さんやお孫さん、もちろんご自身もですが、ピーマンが嫌いな方はどれくらいいらっしゃるでしょうか。
2019年8月31日(野菜の日)にタキイ種苗が発表したランキングでは
子どもの嫌いな野菜2位にピーマンがランクインしています(ちなみに1位はゴーヤ)。
やはり苦みがある食材は苦手なようですね。
人間には味蕾(みらい)という味を感じるセンサーがあり、大人になるにつれて減るそうです。
小さい頃に美味しいと感じなかった春菊やゴーヤー、フキノトウなど苦みの強いものは年齢を重ねると美味しく感じるという経験をした方も多いかもしれません。
つまりは子供の方が味覚が敏感ということです。
苦味や酸味は本能的に避ける味だそうで、味覚が敏感であるが故に嫌いになる子が多いようです。
でも、食べてくれないと栄養が不足しないか、味付けが美味しくないのかと不安になるかと思います。
結論からいうと、一部の野菜を食べられなかったとしても栄養不足にはなりません。野菜を全く食べないとなると話は別ですが・・・。
苦味は下処理や調理方法を変えることで減らすことが出来ます。
切り方で苦味が減るのは有名かもしれません。
切り方は『繊維を断つ』方法と『繊維に沿う』方法があります。
どちらの切り方をすれば苦味はすくないでしょうか?
正解は・・・
『繊維に沿う』切り方です!
ピーマンであればヘタを上にして縦方向に切ると横方向に切るよりも苦味は少なくできます。
さらに苦味を減らすのであれば切らずに、丸ごと火を通すと良いです。
また、自宅ではなかなかしにくいかもしれませんが、油通しをすることでも苦味を減らせます。
中華料理屋さんで出てくるチンジャオロースーはピーマンが入っていても小さい子は食べてくれるように感じますが、それは中華料理屋さんでは野菜を油通ししているところが多いからだと思います。
ピーマンの苦み成分は油に溶ける性質があるため、軽減されるそうです。
いくつか方法を書きましたが、楽しく食べることも大切です。子供は大人をよーく見ています!身近にいる大人が美味しく食べることも食育につながります。