kataoka's blog

2014年3月

一般名処方せん

もうすっかり春ですね。

 

通勤途中の桜はもう葉桜になっている木もありました。

本当に時間が経つのは早いです。

入社10年目、まだまだ若い子に負けないように 頑張ります!

 

 

さて、今回は「一般名処方せん」ですが

先に、『先発医薬品』と『後発医薬品』についてはお話させていただきます。

ついでに『処方せん』も書いておきます。

 

先発医薬品...

最初に開発・承認・発売された、従来になかった薬効成分を持つ医薬品のことで、新薬とも呼ばれます。新薬を開発した企業には、医薬品そのものやその製造方法に特許権が与えられ、20~25年の特許期間中、その薬を独占的に製造・販売することができます。

 

後発医薬品(ジェネリック医薬品)...

先発医薬品の特許期間がなくなったあと、先発医薬品と治療学的に同等であるものとして製造販売が承認され、一般的に、開発費用が安く抑えられることから、先発医薬品に比べて薬価が安い薬のこと。

 

処方せん...

病気になって医療機関に受診した際、診察、検査などした結果、治療上お薬が必要な場合、医師が書いた紙のこと。氏名、年齢、薬名、用量、用法などが記載されています。

 

 

というわけで今回の

『一般名処方せん』になるわけですが

一般名処方とはすなわち、薬の成分名を記載した処方せんのこと

 

従来の処方せんの薬名は商品名=先発医薬品名か後発医薬品名 を記載していたのですが

<例> ロキソニン錠60mg(先発医薬品) 

     ロキソプロフェンNa錠60mg「メーカー名」(後発医薬品)

 

一般名処方せんの薬名は成分名=決められた商品の名前ではなく成分 を記載しているのです。

<例>ロキソソプロフェンナトリウム水和物60mg

 

なので、一般名処方せんの場合は

『先発医薬品』でも『後発医薬品』でも患者さんが選べる ということになります。

 

『一般名処方せん』のメリットは

・後発医薬品を使用すれば医療費が安くなる

・調剤薬局に行った際に薬の在庫がないと言われるリスクが減る

(調剤薬局の経営上、全ての後発医薬品の在庫を確保することは難しい。

1つの先発医薬品に対して、後発医薬品は多いもので10個以上あることもあるので)

 

 

医療費はどんどん上がっており、医療費削減のためにも

国は『一般名処方』=基本は『後発医薬品』での調剤 という方針でいくようです。

 

もちろん後発医薬品で不具合があったり、使用に関して不安があったり

する場合は従来どおり先発医薬品での調剤ができます。

 

 

余談ですが

今日から消費税も上がります。

医療費削減で後発医薬品を使用してみるのも1つの節約になるかもしれません。

 

もし『一般名処方せん』や『後発医薬品』などに興味や疑問があれば

いつもの薬局の薬剤師さんに聞いて見てください。

2014/03/31(月) 09:07

残薬

もうすぐ4月ですね。

春は少しウキウキする季節!

今年は消費税も上がるので

昨日は空気清浄機を衝動買いしてしまいました(笑)

もちろん花粉対策です。

 

 

さて今回は「残薬」について。

「残薬」とは

病院や医院、診療所などの医療施設から処方された薬の飲み残しのこと。

 

薬をきちんと飲む

ということは実は非常に難しい?ですよね。

 

では「薬が残ってしまう原因」とは

・残薬や併用薬が多くなりすぎて整理できなくなってしまった

・何の薬が理解してなくて飲まない

・薬の副作用が怖くて飲まない

・特に体調変化がなくて飲まない

・錠剤やカプセルなど薬の形が飲みにくくて飲まない

などなど

 

でもほんとに「残薬」が家にある状況でいいのでしょうか?

 

基本的に薬を処方する医師は残薬があると思っていません。

もし飲んでいない薬があったとしても

処方された薬をしっかり飲んだ結果、今の症状・病態だと判断します。

その結果、薬を増やしたりすることもあるのです。

 

残薬を医師に言うと怒られる!

という患者さんを多く見てきましたが

果たして本当にそうなのでしょうか?

医師は必ず、あなたを心配してる と私は思います。

調節した理由を一緒に考えてあなたにあった薬を、薬の飲み方を考えてくれると思います。

もちろん私たち薬剤師もです。

 

平成26年4月から、残薬確認を受付時にさせていただくことになります。

これは全国どこの薬局でもです。

もちろん残ってないほうがいいですが

もし薬が残っているのであれば

いつもの薬局の薬剤師さんに相談してください。

2014/03/24(月) 08:04

お薬手帳 H26.4月から~

みなさん、おはようございます。

随分朝日が上るのが早くなってきましたね。

ほんとボーッとしていてたら

あっという間に蝉の声が聞こえてきそうです。

 

 

2年に1回の医療費見直しが行われ

平成26年4月からまた少し負担金の変更がありました。

 

そう!その中で「お薬手帳」が変更になったわけです。

 

現在は「お薬手帳」は持っておくべきものだったので

別途負担金としては頂いてなかったのですが

平成26年4月からは負担金が発生することになりました

3割負担で20円

1割負担で10円

(薬局で、薬剤師が手帳に薬の内容を記載(シール)し

 飲み合わせなどをチェックすれば発生する金額)

 

そもそも「お薬手帳」とは?

普段から、飲んだり使ったりしている薬の情報を記載する手帳のこと

薬の名前・量・使用回数や

処方した医療機関 の情報も記載されます。

 

持つとどんな事が便利なのか?

・飲み合わせチェック

・病院が変更した際に変更点などの確認

・副作用があった薬の記録

・災害時・旅行先で薬の内容がすぐに把握できる

・久しぶりに病院にかかった際に、以前服用してた薬が分かる

などなど

 

特に複数の医療機関にかかっている方には非常にお勧めできます

 

今、現在の状況を把握するためにも

常に保険証などと一緒に持って

毎回医療機関にチェックしてもらうのが一番です。

 

最近ではデータ化も進み

「お薬電子手帳」のアプリなども進み

携帯電話に情報を取り込めることもできます。

(高知店ではe-お薬手帳対応のQRコード出せます)

 

どうですか?

安いですか?

高いですか?

 

以上簡単ですが、「お薬手帳」についてでした。

詳しくはいつもの薬局の薬剤師さんに聞いてみてください。

2014/03/17(月) 08:17

睡眠

まだまだ妙に肌寒い日が続きますね。

インフルエンザもまだ少し流行っているようなので

くれぐれも手洗い・うがいは忘れずに。

 

さて今回は『睡眠』

どうですか?

昨日は寝れましたか?

不眠で悩んでる方、結構いらっしゃるのではないでしょうか。

 

まずは自分がどの不眠に当てはまるか考えてみてください。

・入眠困難:床についてもなかなか眠りにつけない

・中途覚醒:夜中に何度も目が覚め、その後寝れない

・早朝覚醒:普段より早く目が覚めてしまい、それから寝れない

・熟眠障害:眠りが浅く、睡眠時間のわりに熟眠した感じがない

 

当てはまるものありましたか?

ではその原因はどんなことがあるのでしょうか。

原因

・入眠困難:不安や緊張が強い、神経質で睡眠へこだわりが強い

       睡眠時無呼吸症候群、手足のむずむず感、足の痙攣など

・中途覚醒:頻尿、疼痛、痒み、うつ症状、ストレス、環境変化、アルコール摂取、加齢など

・早朝覚醒:うつ症状、加齢、体質など

・熟眠障害:うつ症状、加齢など

 

どうしたら良い睡眠になるのでしょうか?

健康な睡眠のためのアドバイス

・快適な睡眠ももたらすのは生活習慣

定期的な運動週間、朝食は大事、夜食は軽くする

・睡眠は人それぞれ

自分にあった睡眠時間があり、8時間にこだわらない

寝床で長く過ごすと熟眠感が減る

年齢を重ねると睡眠時間が短くなるのは普通

・快適な睡眠は自ら作り出す

夕食後のカフェイン摂取は寝つきを悪くする

睡眠薬代わりの寝酒は、睡眠の質を悪くする

不快な音や光を防ぐ環境作りをする

・眠る前に自分なりのリラックス法

軽い読書、音楽、香り、ストレッチなどでリラックス

自然に眠くなってから寝床に就く、眠ろうと意気込むとかえって逆効果

ねるめの入浴で寝つきよくする

・目が覚めたら光を取り入れて、体内時計をスイッチオン

同じ時間に毎日起床

早起きが早寝に繋がる

休日に遅くまで寝床で過ごすと、翌日の朝がつらくなる

・午後の眠気をやりすごす

短い昼寝でリフレッシュ、昼寝をするなら午後3時前の20分程度

夕方以降の昼寝は夜の睡眠に悪影響

長い昼寝はかえってぼんやりのもと

 

とりあえずあげて見ましたが

これでも寝れない方、専門医の下で睡眠薬を使ってみるのも一つの手です。

睡眠に問題があると、高血圧、心臓病、脳卒中など生活習慣病のリスクが増えるとされてます。

 

また今度話しますが

睡眠薬を飲むタイミングも大事です。

自分の不眠の状態を把握したうえで

処方してもらってる医師、いつももらってる薬剤師さんに

自分の薬の服用時間と生活リズムを相談するのもいいかもしれませんね。

 

2014/03/10(月) 07:59

薬剤師国家試験

急に春が近づいてきましたね。

気付いてなかっただけかもですが...

昨日は植物園に行き

緑の新しい芽と

ほんのりピンクの花 をつけた桜を見にいってきました。

もちろん、花粉の洗礼は受けましたが(笑)

 

さて今回は『薬剤師国家試験』

 

最初に<薬剤師の任務>について

「薬剤師は、調剤、医薬品の供給その他薬事衛生をつかさどることによって、公衆衛生の向上及び増進に寄与し、もって国民の健康な生活を確保するものとする」

と定められています。

薬剤師になるには薬だけでなく、人体や公衆衛生の勉強などもしっかりしなければなりません。

 

<薬剤師になるには>

薬剤師国家試験に合格しなければなりません。

尚、受験資格を得るためには「薬学の正規の課程のうち修業年限を6年とする課程を卒業した者

とされているため、大学の薬学部を卒業しなければなりません。

つまり大学に受かって、大学で勉強して単位を取って、大学を卒業し、国家試験に受からないと

薬剤師にはなれないということですね。

 

<薬剤師の職種>

・病院

・調剤薬局

・ドラッグストア

・製薬企業

・CRO(新しい薬を作る際に試験をサポートする仕事)

などなど

 

実は先日、3/1・3/2が薬剤師の国家試験だったので

今回のブログをかかせていただきました。

私の時は薬学部は4年で卒業だったのですが

今は6年とお医者さんと同じ期間勉強して卒業します。

薬の知識は十分に備えて卒業してくるので頼りがいありますよね!

 

だからと言って6年勉強して卒業した薬剤師には、まだまだ負ける気はありませんが(笑)

 

私個人は薬学部を卒業するのも大変でしたが、国家試験もなかなか大変でした。

2日の日程になっているので1日目の出来栄えが分かってしまうので

初日終わったあと、(ヤバイ!!落ちる!!)と泣きながら最後の悪あがきで徹夜したことを

今でも覚えています。

 

今年受けられた方はお疲れ様でした。

4月からの活躍 楽しみにしてます。

2014/03/03(月) 08:19