一般名処方せん
もうすっかり春ですね。
通勤途中の桜はもう葉桜になっている木もありました。
本当に時間が経つのは早いです。
入社10年目、まだまだ若い子に負けないように 頑張ります!
さて、今回は「一般名処方せん」ですが
先に、『先発医薬品』と『後発医薬品』についてはお話させていただきます。
ついでに『処方せん』も書いておきます。
先発医薬品...
最初に開発・承認・発売された、従来になかった薬効成分を持つ医薬品のことで、新薬とも呼ばれます。新薬を開発した企業には、医薬品そのものやその製造方法に特許権が与えられ、20~25年の特許期間中、その薬を独占的に製造・販売することができます。
後発医薬品(ジェネリック医薬品)...
先発医薬品の特許期間がなくなったあと、先発医薬品と治療学的に同等であるものとして製造販売が承認され、一般的に、開発費用が安く抑えられることから、先発医薬品に比べて薬価が安い薬のこと。
処方せん...
病気になって医療機関に受診した際、診察、検査などした結果、治療上お薬が必要な場合、医師が書いた紙のこと。氏名、年齢、薬名、用量、用法などが記載されています。
というわけで今回の
『一般名処方せん』になるわけですが
一般名処方とはすなわち、薬の成分名を記載した処方せんのこと。
従来の処方せんの薬名は商品名=先発医薬品名か後発医薬品名 を記載していたのですが
<例> ロキソニン錠60mg(先発医薬品)
ロキソプロフェンNa錠60mg「メーカー名」(後発医薬品)
一般名処方せんの薬名は成分名=決められた商品の名前ではなく成分 を記載しているのです。
<例>ロキソソプロフェンナトリウム水和物60mg
なので、一般名処方せんの場合は
『先発医薬品』でも『後発医薬品』でも患者さんが選べる ということになります。
『一般名処方せん』のメリットは
・後発医薬品を使用すれば医療費が安くなる
・調剤薬局に行った際に薬の在庫がないと言われるリスクが減る
(調剤薬局の経営上、全ての後発医薬品の在庫を確保することは難しい。
1つの先発医薬品に対して、後発医薬品は多いもので10個以上あることもあるので)
医療費はどんどん上がっており、医療費削減のためにも
国は『一般名処方』=基本は『後発医薬品』での調剤 という方針でいくようです。
もちろん後発医薬品で不具合があったり、使用に関して不安があったり
する場合は従来どおり先発医薬品での調剤ができます。
余談ですが
今日から消費税も上がります。
医療費削減で後発医薬品を使用してみるのも1つの節約になるかもしれません。
もし『一般名処方せん』や『後発医薬品』などに興味や疑問があれば
いつもの薬局の薬剤師さんに聞いて見てください。