kataoka's blog

2016年3月

チャレンジ

おはようございます。

今週は4月からの調剤報酬改定の準備などで
更新が遅れてしまいます。
申し訳ございません。


さて、その調剤報酬改定ですが
患者さんに関わる大きなポイントとするならば...

・お薬手帳
・かかりつけ薬剤師・薬局

でしょうか。

4月から
手帳を持って6ヶ月以内に処方箋を同じ薬局に持参した人
に関しては値段が安くなる
という風に変わります。

つまり、同じ薬局で『お薬手帳』を用いて薬を管理してもらおう!!!
というのがこの変更点の言いたいところです。

いつもかかっていない薬局に行ったり
薬手帳を持っていなければ
3割負担で40円ぐらい
1割負担で10円ぐらい 高くなってしまいます。

そもそも、お薬手帳は
・同じ効果の薬を重複して飲んでいないかのチェック
・薬の飲み合わせのチェック
・市販の薬との飲み合わせのチェック
・アレルギー・副作用などの記録
・旅先や災害時の服用薬の記録
などなど

一冊で薬を管理することができるノートです。

滅多に病院にかからない人にとっては不要なものかもしれませんが
定期的に病院にかかっている人にとっては非常に重要なノートです。

この機会にぜひ持ってみてください。


次に『かかりつけ機能』についてですが
自分に担当の薬剤師さんを1人つけましょう!!!
ということです。

もちろんこれについては患者さんの意向が全てです。
自分の薬剤師の勤務体制や携帯番号を教えてもらい。
新しくもらった薬や健康食品などについての飲み合わせなど
あらゆる薬に関わることの相談・管理してもらうことができるようになります。

同意書の義務があることや
薬剤師側にも条件があるので(※何回か前のブログ参照)
もしかしたら、希望の薬剤師さんになってもらえない可能性もあります。

いつも通ってる薬局の薬剤師さんがいれば
相談してみてください。

今回の『チャレンジ』
この4月からの改正は
調剤薬局にとっては新しいチャレンジになります。
頑張っていきたいと思っています。


話しは変わりますが
4月から小学校に上がる長男が最近始めた教材
毎日、勉強を楽しみに取り組んでいます。

新しいことにチャレンジする時に
あんな風にドキドキ、ワクワクすることがなくなったな...
失敗することへの不安が強くなり
チャレンジ精神を忘れていたのかな...
なんて思ってしまいましたが
まだ33歳、子供に負けないように頑張ります。
2016/03/30(水) 08:08

あさがお

桜も開花したりと
なんだか、すっかり春の陽気ですね。

皆さんはどんな連休を過ごしましたか?

片岡家は
長男が幼稚園で「あさがおの種」をもらってきたので
ちょっとした花壇作りをしました。

今のホームセンターはすごいですね~。
ものの5分程度で
鉢に 土に と選ぶことが出来ました。

そういえば、昔
あさがお育てたな~
なんて思いながら
息子達と一緒に花壇を作りました。

毎日、水やりも頑張ると言っていたので
ついでに、ネギの栽培セットも買って
一緒に育ててもらうことにしました。

6.7月頃には結果が出そうですね。
楽しみです。


そういえば、先週は長男の卒園式。
立派に卒園証書をもらう姿に
自分も頑張ってきて良かったな...と一人目頭が熱くなっていました。

なかなか幸せだな...なんて思う瞬間ってないのですが
今、きっと幸せなんだろうな と思うことができたそんな瞬間でした。

2016/03/22(火) 08:01

納豆

今日は妙に寒いですね...
週末には桜が咲くかも、なんて話しもあるのに。

今年も花粉と戦いながら、花見に行ければと思っています。


さて、今回は「納豆」
心臓の病気などをした人は
この薬を飲んでいるので、「納豆、青汁、クロレラ」は食べないようにしてください。

なんて言われたことありませんか?
そんなことがあると
薬が変わるたびに食べてはいけない物があるのでは...
と気になってしまいますよね。

実はこの「納豆、青汁、クロレラ」を食べてはいけない薬は

ワーファリン

という薬だけなのです。

ワーファリンは血をサラサラにする薬です。
その作用はビタミンKがビタミンKキノンレダクターゼという酵素に取り込まれて活性型ビタミンKになりその後還元型ビタミンKになります。この還元型ビタミンKが血液を凝固する因子を生合成する際の補酵素として働きます。このワーファリンはビタミンKの活性を阻害することで血液を凝固するという過程を進まないようにして、血をサラサラにします。

長々と書きましたが...
要は、ビタミンKが、血液を固める方向に進めるので、それを阻害して
血をサラサラにしてくれる薬、それがワーファリンです。

つまりビタミンKをたくさん含んでいる食べ物を
たくさん摂ってしまうと、ワーファリンの効果が弱まってしまい
血管を詰まらせてしまう可能性があります。


もうお分かりですね。
このビタミンKをたくさん含んでいる食べ物が
『納豆、青汁、クロレラ』ということになるのです。

ビタミンKはこの3つの品以外でも
ほうれん草やキャベツ、ブロッコリーなどにも多く含みます。
ただし、大量に食べなければ問題はありません。
バランスの良い食事を心がけてください。

最近では
ワーファリンの他に
エリキュース、リクシアナ、イグザレルド、プラザキサ
などといった薬も発売され、これらの新しい薬は
「納豆、青汁、クロレラ」が食べられます。

昔はワーファリン飲んでいたけど
今は飲んでないということがあれば
「納豆、青汁、クロレラ」も食べることが出来ます。

気になる方は
いつもの薬剤師さんに聞いてみてください。
2016/03/15(火) 08:14

漢方薬

なんだか、春の陽気ですね。
私は...「は、は、はっくしょん!!!」

2週間前ぐらいから花粉と戦っています。
梅も見ごろで暖かくて何よりですが
花粉だけは何ともなりませんね。


さて、今回は「漢方薬」について

実は私、あまり得意ではありません。
なので、今回は漢方薬の基本の考え方を復習も兼ねて
書かせていただきます。

そもそも漢方薬とは
漢方薬...もともとは中国由来のもので、日本に渡って独自に発展した伝統医学のことです。
     いくつかの生薬を決められた分量で組み合わせて作られた薬のことです。

最近では、さまざまな研究から
漢方薬が幅広い分野で効果が実証されており
薬の副作用軽減や、病名の付かないような症状、体を温めたり と
どんどん治療で使われるようになってきています。

さて、そんな漢方薬ですが
どのように診断して薬を選ぶのでしょうか?

通常、病院に行くと...
血液検査しますよね?
今の医療は、まず病名の確定をするために診断や検査をしっかりとして
そこから病名を決め、薬の選択をします。

漢方薬は望(視覚)・聞(聴覚・嗅覚)・問(質問による聞き取り)・切(触診)で診断します。
そこから、体質的に強い人なのか弱い人なのか
また気力があるかないか、血の通い方が正常か、水分が足りてるか過剰か
などを判断して、漢方薬を選択していきます。

なので、同じ風邪の症状を訴えたとしても
選ぶ漢方薬は違うということもありえるのです。
オーダーメイドという言い方がいいかもしれません。


そういえば、こういう質問を耳にします。
「漢方薬に副作用はないのか?」

漢方薬も薬なので、過剰に服用したり、長期的に服用したりすることで
副作用は出ます。なので複数の漢方薬を長期的に服用している方は注意が必要になります。
しかし、通常の薬に比べると、頻度も程度も少ないのがほとんどです。
稀に、肝機能障害や間質性肺炎などの副作用が出るという報告もあるので
肝臓に不安のある方や、服用開始後に風邪症状が続く、などの症状があれば医師、薬剤師に相談することをオススメします。

「漢方はいつ飲む?」

また漢方薬の飲み方は食前、食間がオススメです。
食前は食前30分前、食間は食後2時間です。
漢方薬は、その複雑な生薬のバランスで構成されています。
なので効果を発揮するには、胃の中に他の異物(飲食物)がないほうが良いと言われています。
食前30分に飲んだり、食後2時間に飲んだりするのが難しい、という患者さんには
食後で指示が入っていることもありますが、やはり食前、食間の服用をオススメします。



ということで
昨日勉強会に行ってきた復習を書かせて頂きました(笑)
まだまだ、勉強不足でボロが出そうなので
今回はこれにて。

2016/03/07(月) 08:15