kataoka's blog

点滴 その2

お正月どう過ごしましたか?

私は奥さんの実家行ったりしましたが
基本的にはゆっくり家で過ごしていました。

今日から子供達は学校と幼稚園が始まり
昨日は早速学校の準備をしていました。

冬休みの宿題...懐かしい(笑)


さて今回は『点滴その2』
こんな時、どうする?
という話しを書こうと思います。

以前、血圧について書きましたが
血圧を決める主な要因を3つ 覚えているでしょうか?


そうです。
・心拍出量
・末梢血管抵抗
・循環血液量
の3つです。

では以下のが原因で血圧が低下した時どうしますか?

・問1
心拍出量が、心筋梗塞や不整脈などの心臓の機能障害により低下した場合
点滴は入れる?入れない?

・問2
末梢血管抵抗が、いわゆるショック状態などにより低下してしまった場合
点滴は入れる?入れない?

・問3
循環血液量が、出血や脱水により低下してしまった場合
点滴は入れる?入れない?


点滴を入れないという表現
入れないという意味は全く入れないというわけではなく
たくさん入れるか、制限するかということを分かりやすくするために
使っています。ご了承ください。


では解答と解説を
・問1→入れない
心臓の機能障害により血圧低下が起きている場合
体の中の循環血液量は保たれているため、点滴をたくさん入れてしまうと
水が余った状態になってしまい、浮腫の原因になってしまいます。
なので点滴量が少なくします。

・問2→入れる
末梢血管抵抗が低下する、つまり血管が開き血管に血液が満たされていない為
相対的に血管を満たす必要があります。
なのでこの場合は点滴を入れて血圧を保つようにします。

・問3→入れる
出血や脱水により、血液量が少なくなっているので
補充するため、点滴は入れます。


どうでしょうか?
少し難しかったかもしれません。
あくまで基本的な考え方です。
他の要因で点滴をたくさん入れたり、制限したり
その判断はその都度違います。

今回は、血圧と点滴を組み合わせて書かせて頂きました。

今晩からまた冷えるようなので
体調に気をつけてお過ごしください。
2017/01/10(火) 08:31