薬が余る!どういう事?
「見て、お父さん、かたつむり描いたが!」
昨日、息子に見せられた絵、ザーザー振りの雨の中に
元気にかたつむりが何十匹も歩いていました。
その発想ないわ...
でも子供の中にも雨が多いという認識あるみたいですね。
そして暑いですね~。
まさに熱中症の起こりやすいこの時期。
子供や高齢の方は、脱水症状に気づきにくいので
周りの人がしっかり、温度管理と水分管理をしてあげてください。
さて、今日は「薬が余る」=「残薬」についてです。
薬局では「残薬」があれば調節したり
医師に、処方提案をしたりしていろいろな事をしています。
例えば
・残薬を使って、処方薬を減らす。
・薬の作り方の工夫をする。
・飲めない薬、飲めない理由を医師に相談する。
などです。
でも、一番大事なのは
どうして「薬が余る」のか!
実際に患者さん自身がそれを把握していない限り
残薬がなくなることはありません。
どうして薬が余るのか?
どうしてだと思いますか?
こんな理由が挙げられると思います。
・1日3回毎食後の薬、実は朝と夕しか食事をしていないから昼の薬は飲んでない。
・体調が良いから、薬を調節して飲んでる。
・そもそも、どうして薬を飲まなければいいかを理解していなく、飲んでない。
・薬をあまり飲んでいなかったけど、体調が良いのでそのまま飲んでいない。
・薬を飲んだか、飲まなかったが分からなくなり、飲まないままにしていた。
などなど
挙げればきりがありません。
上に挙げた例に、薬局がどう対処するかと言うと
・1日3回毎食後の薬、実は朝と夕しか食事をしていないから昼の薬は飲んでない。
⇒医師に相談、本当に3回飲む必要があれば、食事しなくても飲めることを伝える
3回飲む必要がないと医師が判断すれば、朝夕食後の2回服用に変更してもらう
・体調が良いから、薬を調節して飲んでる。
⇒どれぐらい調節して飲んでいるかを確認し、医師に相談。
毎日服用するべきか、そのまま調節服用していいかを医師に判断してもらう
・そもそも、どうして薬を飲まなければいいかを理解していなく、飲んでない。
⇒今の症状と薬の重要性を説明し、きちんと薬を飲んでもらう。
・薬をあまり飲んでいなかったけど、体調が良いのでそのまま飲んでいない。
⇒薬をきちんと飲むことで、良くなっていけば、薬が減量する可能性もあることを伝える。
また、飲まなくて体調が良いことをきちんと医師に伝える。
・薬を飲んだか、飲まなかったが分からなくなり、飲まないままにしていた。
⇒薬を一回分ずつパック(一包化)して、日付も記載するようにする。
など対処法は、一般的な対応で
状況に合わせて、いろんな対応しますが
理由が分かれば、残薬が残らないように、きちんと飲めるように
薬局も一緒に考えることができます。
最近では
家から余った薬を持ってきて
「調節しておいてくれ!」と薬を預かることも多くなってきました。
調節することはできるのですが
本当は、きちんと薬を飲むことが一番大事です。
もし、薬がいつも残る方!
どうして、薬が余るかを一回考えてみて
医師や薬剤師に相談してみてください。
2015/07/13(月) 08:35