糖尿病 薬
今週も始まりましたね。
最近、やっとインフルエンザの方が減ってきたように思います。
もうすぐ春です。
気持ちを新たに頑張っていきましょう。
さて、今回は『糖尿病 薬』
ということで
前回の『糖尿病』よりも少しだけ詳しい話を。
まずは
<ブドウ糖の吸収と利用のしくみ>について
①食事などで体に入った炭水化物は
小腸で『ブドウ糖』に分解され、血液中に吸収されます。
そこで血液中の糖分、血糖値が上がります。
②血糖値が上昇すると、すい臓から『インスリン』が分泌され
血液中の『ブドウ糖』を肝臓や筋肉、脂肪組織へ取り込みます。
その結果、血糖値は下がります。
※食べ物が小腸に運ばれると、小腸から『インクレチン』が分泌されます。
『インクレチン』は『DDP-4』という酵素によって大部分が速やかに分解されます。
この『インクレチン』は、すい臓からの『インスリン』の分泌を促進します。
<糖尿病発症の原因>
①インスリンの働きが悪くなり、ブドウ糖が肝臓や筋肉
脂肪組織に取り込まれにくくなる
②すい臓からのインスリン分泌が低下する
<糖尿病薬の作用のしくみ>
①ブドウ糖の吸収をゆるやかにする薬 (α-グルコシターゼ阻害薬)
糖質からブドウ糖への分解を抑制することによって
血液中へのブドウ糖の吸収をゆるやかにしてくれます。
②インスリンの働きを改善する薬(ビグアナイド薬・チアゾリジン薬)
インスリンの働きが悪くなっているのを改善します。
③インスリン分泌を促進する薬(スルホニル尿素薬・速攻型インスリン分泌促進薬)
すい臓に作用してインスリンの分泌を促進します。
※③
・DDP-4阻害薬
DDP-4という酵素を阻害することにとって、インクレチンの分解を抑制し
すい臓からのインスリン分泌を促進します。
・GLP-1受容体作動薬
インクレチンの1つである「GLP-1」を直接投与することにより
すい臓のインスリン分泌を促進します。
後は直接、インスリンを注射する方法もあります。
最近では腎臓で1回濾過した尿から再吸収してしまう、血糖値を
吸収しないようにして、血糖値を下げる薬も出てきています。
いろいろな薬があるので
もし飲んでいる方は、自分がどの種類の薬を飲んでいるか ということも
知っておくと、治療をより効果的に進めることができるかもしれません。
今回は、簡単に説明しましたが
気になることがあれば、またいつもの薬剤師さんに聞いてみてください。
2015/02/16(月) 08:26