薬の種類
今日は薬の形の種類について
薬は大きくわけて、内服剤、外用剤、注射剤に分かれます。
内服剤...口から使用する薬のこと
外用剤...皮膚などに塗ったり、貼ったりする薬のこと
注射剤...皮内や皮下、血管などに直接入れる薬のこと
では更にもう少しだけ詳しく分けて見ます。
散剤・細粒剤...粉の薬。効果を早くきかせたかったり、錠剤が飲めない高齢者や小児に適しています。
顆粒剤...粉の薬だけど、粉の薬よりも飲みやすく細かい細粒にコーティングしたものです。苦味を抑えてくれたりするので粉薬よりも飲みやすいです。
錠剤...一番有名。薬を圧縮して、一定の形にしたものです。飲みやすいように糖でコーティングした糖衣錠や、腸で溶けるようにした腸溶錠や、吸収をすばやくするための舌下錠、逆に効果をゆっくりさせるための徐放錠などもあります。
カプセル剤...一般的にゼラチンで作られたカプセルに薬を詰めたもの。水なしで飲むと喉にひっかかって炎症してしまうこともあるので少し多めの水で飲むようにしてください。
液剤・シロップ剤...液体の薬。薬の成分が液体に溶けているため、錠剤などに比べると効果が早いです。主に小児に使用されます。
チュアブル錠...噛み砕いて飲む薬。水なしで飲める薬もあります。
次は外用剤
軟膏剤・クリーム剤 ...軟膏や、クリーム、ローションなど皮膚から薬を吸収して効果を発揮します。塗り薬ですが、効果の強い塗り薬もあるので医師の指示にしっかりしたがって使用してください。
貼付剤...皮膚に貼る薬。痛み止めのシップなどがそうです。貼った部位から薬が吸収され、一定の時間、効果が持続します。薬によって効果の時間が違うので何時間ぐらい効果があるのかを確認して使用してください。
坐剤...お尻から入れる薬。座って飲む薬ではないので注意。体温で溶けるように作られており、直腸から体に吸収されます。錠剤に比べると、胃腸などへの負担が少なく、効果が早いのが特徴。高熱や痛みがひどい時の坐薬でおなじみ。
点眼剤...目に直接点眼する薬。最近ではドライアイや、花粉症の方などは良く使うのではないでしょうか。基本は1回1滴で点眼、1分ほど点眼後は目を閉じるか目頭を押さえるようにしてください。2種類以上の点眼薬を使用する場合は5分以上間隔をあけて使用してください。点眼の際、まつげや、目に目薬の先が触れると点眼薬自体が雑菌などで汚染される可能ががあるので注意してください。
吸入薬...粉末や液体状にした薬剤を口から吸い込む薬です。吸入する回数など医師の指示をしっかり守ることが大事です。吸入後うがいが必要な薬もあるので注意してください。
他には鼻に使う薬や注射薬などなど...
最近ではフィルム剤なども出てきているようで多種にわたる薬の剤形が存在します。
もし、『いつももらってる粉薬、飲みにくくて錠剤がいいんだけど』
とかあれば医師や薬剤師に聞いてみてはどうでしょうか?
実は同じ薬で剤形が違う薬がある !なんてこともあるのです。
薬の形のせいで飲みにくいということがあれば相談してください。