yoshio's blog

2011年10月

(株)育星会の誕生への道のり 第11章 高石カイセイ薬局の開設

11章 高石カイセイ薬局の開設

 

大阪府高石市に高石カイセイ薬局を開設したのが昭和633月ですが、これが株式会社育星会として診療所対応の最後となります。平成81月に神戸市中央区に元町カイセイ薬局を開設しましたが、これは高石カイセイ薬局の延長にあるもので、新たに診療所を開拓したものではありません。

高石カイセイ薬局につきましては、玉川先生という、ミユキ薬局の谷和先生、平尾カイセイ薬局の山北先生の1年後輩の先生ですが、谷和先生、山北先生が医薬分業をされているので、「自分も分業しよう」と考えられ、「ちょっと話が聞きたい」という要請が私にありました。

 玉川先生は、高石でのオープン時は整形外科だけでしたが、数年後に小児科医が勤務し、整形外科と小児科を併設していました。患者さんもそこそこありましたので、「成り立つだろう」と判断して受けましたが、最後のマンツーマン対応の薬局となります。最初の原稿で紹介しましたが、育星会は35年の歴史の中で、10年ごとの単位で処方せん調剤への対応が変遷しています。その中で、高石カイセイ薬局の開設は診療所対応のマンツーマン分業の限界を感じた時期でした。

診療所の場所は、国道に面してはいても、薬局を開く場所もあまりありませんでした。開設場所を探している時に、たまたま診療所の隣の建物の1階が空いているということで、借り受けて始めることになりました。ところが、その後、8年ほど経過して玉川先生は出身地の神戸に戻って開業することになり、高石の診療所は小児科の先生が引き継いで診療することになりました。

玉川先生は神戸の元町にビルを建てて診療所を開業し、その1階に「薬局を入れたらどうか」と誘われ、元町カイセイ薬局を開設したわけです。

そして、高石と元町は、平成15年の10月と11月に社員のA氏とB氏に譲渡しました。本人の独立希望が強く、それぞれ店長をしていた薬局を譲渡したわけですが、本人の資本が必要ないように、スムーズに移行できるように、退職金と相殺するなど資金なしに開業できるような工夫をして譲渡しました。

元町は処方せんが少なく、しかも立地が駅前ということでOTC薬も販売していました。当時OTC薬は、400万円ほどしか売れませんでしたが、B氏に譲渡した後はたちまち1000万円ほどの売上になりました。彼にはその方面の才能もあったということでしょう。

2011/10/10(月) 00:00