yoshio's blog

株式会社育星会の35年-その歴史を振り返る

 

株式会社育星会は、昭和50(1975)設立以来、本年で35年です。設立以来、幾多の困難を乗り越え、試行錯誤を繰り返しながら32薬局を擁するカイセイ薬局チェーンとして皆様の信頼を得るものになりました。ここで、その35年の歴史を振り返りたいと思います。

育星会の歴史は10年ごとの単位で変遷しています。

昭和508月に、処方箋調剤と医薬品およびその関連商品の販売を目的として株式会社育星会を設立しました。第1号店として、その年の9月に大阪府豊中市にホシ薬局を開設しています。これがカイセイ薬局チェーンのスタートです。

医薬分業は、今でこそ面分業が主流になっていますが、育星会では最初の10年は診療所とのマンツーマン(11)分業でした。

それが病院相手に変わったのは、ある診療所の医師から従業員(薬剤師)の資質に対する厳しい批判と教育の必要性の指摘を受けたことがきっかけです。改善策を示した用紙を医師から「不十分」として突き返された時の自分たちの力のなさや自信喪失を今でも鮮明に覚えています。

この問題を契機に、診療所ではなく「病院を相手にすること」と考え、その時に参加したのが社会医療研究所の勉強会です。所長の岡田玲一郎先生のご講演を聴き、病院の苦しみなども学ぶことが出来ました。このときの勉強が今日の基礎になっています。

そこで知り合ったのが合志病院(兵庫県尼崎市)と島田病院(大阪府羽曳野市)の方々で、病院との間の医薬分業が実現しました。

そして、10年ほど経過して、競争の原理を導入した薬局を開設することになります。平成94月に開設した城東カイセイ薬局、高知カイセイ薬局などがその例ですが、複数の調剤薬局が立地する医療機関を選んで開設するようになりました。これ以降が競合をメインに考える時代になります。競合の状態になりますと、薬剤師もよく勉強するようになりますし、変わってきました。

また、「薬剤師も患者を持って初めて医師と同じような感覚を持てる」と判断し、薬剤師の携帯電話番号を患者に示すことにしました。現在、薬剤情報提供書にその電話番号をスタンプしています。

患者が薬を飲んでいる間に問題が起きた時に、薬剤師として、ファーストオピニオンとして出来ることがあるのではないか、医師と連絡を取ることも出来るのではないか、と単純に考えました。

引き続いて次回から、その流れを随時明らかにしていきます。

2010/09/10(金) 16:43