喜寿の会
先日、ある先生の「喜寿の齢まで生きている自信がないので繰り上げ喜寿の会」に出席させていただきました。
この会の名前を見たとき、頭の中は???がいっぱいになりました。
何か大変なご病気なのか...?しかし見た目はいたってお元気そうだし...?
単にせっかちな性格でいらっしゃるのか...?この線はあるかも...?
と頭の中をいろいろな想像が(・・?
その理由は最後の最後に知ることができました。
会は100人近い招待客の中、楽しいトークショーで幕をあけ、ミニライブではあのねのねの原田伸郎さんの歌声を聴き、おいしい料理に満足し、そして 最後に愛娘からのプレゼント♪
そのプレゼントは写真立てがふたつ。
ひとつは先生のご両親の若いときの写真と先生の幼い頃の写真が。
これは先生がこの世に誕生したときのことを忘れないように...と。
もうひとつはお母様の遺影と片側は何もないまま。
愛娘からのコメントは「最近、喜寿まで生きていられるかなぁという父に...、そんなに心配であれば、今の写真をこの空いたところに入れてください。そして無
事に喜寿まで生きていられたら、その時の写真に入れ替えてください。そして、あなたがもし本当に亡くなってしまったら、私たち家族が責任を持って、あなた
の遺影に入れ替えます。そしてこのふたつ目の写真立てが完成します。」というものでした。
私はこの娘さんからのコメントを聞き、ユーモアの中に心温まるメッセージを感じ、ジーンと胸が熱くなりました。
そのあとの先生からのお礼の言葉では「ありがとう...」がやっとの、声にならない感無量の表情でした。
思わず、その表情に涙があふれそうに...。
暖かい家族、参加されていた方々の顔ぶれをみて、先生のこれまでの生き様を私なりに想像し、
尊敬の念でいっぱいになりました。
一期一会、今を精一杯生きた者だけに与えられる最高の贈り物だと...。
私も先生のような人生が送れるように日々に感謝し、出会いを大切に生きていきたいと思いました。
本当に素敵な「喜寿の齢まで生きている自信がないので繰り上げ喜寿の会」でした(*^_^*)